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無痛分娩を経験して思うこと【ドイツでママになる】

無痛分娩を経験して思うこと【ドイツでママになる】

2度目の出産を予定している日本の友人たちから、よく相談されるのが

2人目は無痛分娩にしようと思うんだけど、どう思う?

この手の相談は、初めての出産のとき、思った以上に時間がかかったり、険しい道のりだった、いわゆる「スピード出産」ではなかった人に多いように思います。私は自身の出産時、途中から無痛分娩に切り替え、とても救われた記憶があるので、

「選択肢として無痛分娩が選べて、リスクも理解して、金額も納得いくなら、トライしてみる価値はあると思うよ」と答えることにしています。

途中で切り替えた私の無痛分娩体験

午前8時ごろ自宅で破水、から始まったわたしの出産。病院に移動して、だんだん短くなる(陣痛の)痛みの感覚に耐えながらその時を待つも、待てど暮らせど下に降りてこない赤ちゃん。

気づけば夕方、すでに8時間ちかく経過して、痛みの感覚は5分以内。もう黙ってまともに寝ていられないほど痛くて痛くて(実際、体をねじったり、よじったり、ベッド端のハンドルを握り締めたりして唸っていた)、一刻も早くこの状況から解放されたいのに、助産師いわく「赤ちゃんの頭の位置が高すぎて、この調子じゃまだまだかかるだろうね......」

ウソでしょ? このときの絶望感といったら。あぁ、もう体力と気力の限界。世のママたちはみんなこんなことに耐えてきたの!?

麻酔の痛さは普通の注射と変わらない

助産師が「今から無痛分娩に切り替える方法もあるよ」と提案してくれ、かたわらの夫も、もう見ているのがツラすぎるということで、迷わず、お願いします。すぐに準備に取り掛かってもらいました。

しばらくしてやってきた麻酔科のドクターと助手。無痛分娩の麻酔というのは、その処置のあいだに動いたりすると脊椎を損傷してしまう恐れがあるので、絶対に動いてはいけないのがルール。けれど、そのあいだに陣痛の波がきてしまえば、おのずと痛みで体が動いてしまうこともあるので、まずは一旦陣痛を収まらせる処置からはじまりました。そのあと、わたしはベッドに体を前に丸めて座るように言われ、一人が私の前に立って肩と頭をぐーと胸で固定、後ろではもう一人が背中を何度も消毒、そして、背骨のあたりにブスっと一本。ふつうの注射程度の痛さで、全く苦痛ではありませんでした。背中の注射から通された管が肩を経て、麻酔薬を投与できるようになっていて、痛みに応じてその肩の管から追加投与ができるしくみです。

ここは天国? 痛みがスッとひいていった

それからほどなくして、ここは天国か? と思えるほど、嘘みたいにひいていく痛み。こんなことなら最初から無痛分娩にしときゃよかったと心から後悔したほどです。処置にかかった時間はおよそ30分ぐらいでしょうか。8時間耐えてきた陣痛の痛みが、ものの30分で解消。

ここから分娩が進むのかと思いきや、麻酔をかけたまま、赤ちゃんが降りてくるのを待つことさらに6時間......それでもなお降りてこず、あわや帝王切開に、と準備していたときに試してくれた吸引処置で、長女はなんとかおぎゃーと生まれてくれました。とにかく長かった。

ちなみに、麻酔が効いていたからか分娩時の痛みもまったく気になりませんでした。(実際、長丁場の分娩に意識がもうろうとしていたこともあり、生まれる瞬間の痛みのことは正直よく覚えていないのです)

2人目は、はじめから無痛分娩にしたい

明らかに「自然なカタチ」ではないけれど、麻酔をすることで身体的な痛みだけでなく、張り詰めていた緊張感や不安、恐怖なども同時に和らいでいったのを覚えています。おそらく痛みとは、そういった心の不具合も増幅させるもの。ただでさえお母さんも赤ちゃんも命がけで臨む「出産」という一大事に、取り除ける痛みなら取り除いたっていいのではないだろうか、「お腹を痛める」ということは必ずしも重要ではないのでは、と思うようになりました。

というわけで、今回の出産は最初から無痛分娩を希望するつもりです。本当は、無痛分娩も間に合わないぐらいのスピード出産だとありがたいなあ、なんて思っているわけですが。

image via shutterstock

Writing by山中友希帆

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