寒い季節は、体だけでなく心まで縮こまってしまいます。元気を出さなくちゃと頭では考えるものの、心も体もついていきません……。

そんなことをウダウダ悩んでいたときに出会った「薬膳美人」(マガジンハウス)という本が、寒さでやる気を失っていた私の心と体を助けてくれました。

部位によって異なるしょうがの効能

とにかく元凶はこの寒さ。寒ささえなくなれば少しは元気が出てくるはずです。

とはいえ今はまだ2月。そこで薬膳を利用して、体のなかを温めることに。

温め食材の代名詞といえば「しょうが」ですが、「薬膳美人」によると、しょうがは部位によって効果が異なるのだそう。

水分の多い新鮮なしょうがほど発汗作用が高まり、しょうがのしぼり汁は嘔吐止めの妙薬です。(中略)しょうがは乾燥させるとお腹を温める作用がアップするので、しょうがのかけらが硬くなって用途に困ったら、お味噌汁に入れたり、捨てる前にガーゼなどに包み、バスタブに浮かべてみましょう

(「薬膳美人」P43より引用)

乾燥しょうがをお風呂に入れるというアイデアは初耳でしたが、やってみると本当に体がポカポカに。お風呂上りも湯冷めしにくく、慌てて着替えをしなくてもよくなりました。

体を温めたいなら、揚げものを

体を温めるには、食材だけでなく、調理法も大事なのだそう。

凍らせたものを寒とすると、冷凍→常温→煮もの・蒸しもの→炒めもの→揚げものの順で熱の性質が高くなります

(「薬膳美人」P106より引用)

体を冷やすと言われている食材などを口にする場合は、炒めたり揚げたりすることで、寒の作用が弱まるとのこと。

これを読んでからというもの、大好物の天ぷらばかり食べていますが、体を温めつつ好きなものを食べられるという幸福感で元気になってきたような!?

まだまだ冬は続きますが、工夫をしながら寒さを乗り越えて、春の訪れを待ちたいと思います。

薬膳美人(マガジンハウス)]

Image via Shutterstock

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