こたつにみかん、というのは日本の冬の代名詞ですが、イタリアでも冬はオレンジの季節。
柑橘類の産地であるここ南イタリアでは、私たちの家の庭にもオレンジの木が何本も立っていて、12月には食べきれないほどたくさんの実が。風邪を予防するビタミンCが豊富なので、冬は毎日摂るようにしています。
そのまま食べたり、ジュースやジャムもいいですが、南イタリアの定番はサラダ! 完熟の甘いオレンジを塩、酢、オリーブオイルで和えるだけと簡単ながら、予想外のおいしさです。
疲れた胃腸にやさしいフェンネルの力
今回は、さらにフェンネルをプラスしたレシピをご紹介。
フェンネルは地中海沿岸が原産で、南イタリアの食卓にはよく登場します。種や葉はスパイスや香草として、球根(鱗茎)はタマネギのように色々な料理に使われます。整腸作用、消化促進作用が知られていて、食べ過ぎたときにはフェンネルのハーブティーというのがイタリア人の常識だそう。
オレンジとフェンネルのサラダ(4人分)
【材料】
- ・スイートオレンジ 1~2個
- ・フェンネル 1個
- ・(A) レモン 1/2個、塩 適量、黒コショウ 適量、オリーブオイル 適量
【作り方】
- 1. オレンジは包丁で皮をむき、輪切りにする。あるいは、房ごとに分けて薄皮と白い筋を除く。
- 2. フェンネルは緑色の茎を切り落として細切り、白い部分は薄切りにする。
- 3. 1と2を器に盛り、フェンネルの葉を飾る。
- 4. (A)で調味して、味をなじませるため2時間ほど冷蔵庫で寝かせてできあがり。
消化を助けるフェンネルと、清涼感のあるオレンジを組み合わせたこのサラダは、肉や脂っこい料理の付け合わせにぴったりです。
写真・文/マッツィテッリ福子
編集者、ヨガインストラクター。2015年イタリア人男性と結婚し南部レッジョ・カラブリアに移住。食事も化粧品もアンチケミカル、ナチュラル志向。