アーユルヴェーダで考える休息とは、睡眠か瞑想です。たとえ家でゆっくりしていても、例えば本を読んだり、映画を観たりしているのは、活動をしている状態です。日々忙しく活動的な状態が続くと、なにもせずに心身を休めることが難しいかもしれません。せっかくの休日だからと、なにかをしたくなるかもしれません。でも、活動するためには休息が必要です。

わたしたちのほとんどは、なにかをしなければ価値がないと思いこんで生きています。自分にはなにかが欠けている、完璧ではない、だからなにかをしなければ。習いごとをしたり、文化的ななにか、映画をみたり、美術館に行ったり、本を読んだりして、自分を養わなければ、と思ってしまいます。もちろん、それをすることで、なにかは満たされます。その経験はとても尊いものです。でも、そうではなく、いま自分の中にあるものに目を向けてみること、それをそのまま丸ごと「これでいいのだ!」とバカボンのパパのように○をつけてみることもまた、同じように尊いことだと思います。そして、どちらかというと、後者の経験をする機会が少ないように思うのです。

何もしない日をつくってみましょう。あるいは、日々の生活の中で夜はなにもしない、と決めるのもいいかもしれません。毎日ある時間になったら「はい、今日は閉店です」と自分に言って、オフタイムに。パソコンや携帯電話などの電源も切って、ひとりきりになってみます。静かに座って、ただ自分の呼吸を見つめてみます。どんな呼吸でしょうか。その呼吸をするとき、どんな感じがするでしょうか。どんな感じがしたとしても、そのすべてに「これでいいのだ!」と言ってみます。5分でも10分でも、そんな時間を持ってみます。そうして、お気に入りのハーブティでもゆったり飲んで、早めに就寝します。

今日食べたもの:さつまいもと里いものグラタン

寒いと、食べたくなるもののひとつに、グラタンがあります。最近気に入っているのが、いろいろなお芋を使ったグラタン。特におすすめはさつまいも里いもです。さつまいもの甘さ、里いものねっとり感がたまりません。

さつまいも里いもは適当なサイズに切ります(さつまいもは皮ごと使います)。フライパンか鍋に油を敷き、ヒン(いも類によるガスをふせいでくれます)を加えて香りが出たら、いもと輪切りにしたエリンギを加え、ざっと炒めます。だし汁を注ぎ、いもが柔らかくなるまで煮たら、豆乳を加え、味噌少々で味をととのえ、水で溶いた葛粉を加えてとろみをつけます。

耐熱皿に入れ、チーズをのせてオーブンで15〜20分。チーズがとろけていい色になったらできあがりです。あつあつをどうぞ。

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