修学旅行ではただ騒いでいただけだったなぁと振り返りながら、大人になってひとりで奈良に行ったときに、とても落ち着いて、どこか懐かしくて妙に居心地がよかったのを覚えています。

自然豊かで歴史や文化だけではなく、日本人のこころのふるさとである奈良。

その「奈良」を東京にいながら身近に感じることができるスポットがオープンしました。

奈良の上質な「たからもの」を届けるショップ

東京・白金台に1月7日にグランドオープンした「ときのもり」は、奈良の食のアンテナショップ。異なるふたつのスタイルで奈良の魅力を伝えます。

1階は、奈良にあるカフェ、雑貨「くるみの木」、レストラン、ギャラリーやホテル「秋篠の森」のオーナー、石村由起子さんがプロデュースをつとめるカフェ&ショップ「LIVRER(リヴレ)」になっています。

1984年に創業された「くるみの木」は奈良に行ったら絶対に訪れたいショップのひとつ。

奈良県産食材や大和の伝統野菜を積極的にメニューに取り組んで「奈良にくるみの木あり」といわれるほど奈良の魅力を発信してきたお店です。

そんな石村さんが、奈良の上質な食材や特産品をセレクトし、それらが吉野檜の棚に並べられています。

カフェスペースでは、歴史ある大和茶と奈良の古い言葉でおやつを指すほうせきで一息。

カウンターとテーブルの椅子も吉野杉で作られていますし、カウンターに使用されているモルタルには奈良の老舗「一心堂」の墨を混ぜ、落ち着いた趣のある色合いに仕上がっています。

体にも心にもやさしい料理

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そして2階は、フランス料理をベースにしたレストラン「 CIEL ET SOL(シエル エ ソル)」。

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大和の伝統野菜といった奈良の食材を多用することを料理の核にするのではなく、奈良の歴史や風景を感じられる要素を盛り込んだコース料理になっています。

レストランのプロデュースは栃木県宇都宮で「オトワレストラン」はじめオトワグループを率いる音羽和紀さん。シェフは、音羽さんの次男である音羽創さんがつとめます。

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こちらのスペースにも床材は吉野杉のウッドブロックを使用したり、カーテンはテキスタイルデザイナー・安東陽子さんが奈良特産の蚊帳素材を使い、グラデーションのフレームをまわして霧に霞む奈良盆地の風景を表現したりと、至るところに奈良のエッセンスを感じる作りになっています。

アンテナショップというと買い物がメインで、その土地の雰囲気をダイレクトに感じることは難しいですが、「ときのもり」なら奈良の時間が流れ、奈良の心も満ちています

奈良を感じることはいにしえの日本を感じること。日本の原点である奈良の魅力がたくさん詰まった「ときのもり」。都会にいながらにして奈良トリップしてみませんか。

ときのもり

https://www.facebook.com/ときのもり-1470847896555348/

所在地: 〒108 – 0071 東京都港区白金台5-17-10

■1階: カフェ&ショップ 「LIVRER」(リヴレ)

営業時間: 11:00 ~ 18:00

定休日: 月・火休

TEL / FAX: 03 -6277-2606 / 03 -6277-2656

■2階: レストラン 「CIEL ET SOL」(シエル エ ソル)

営業時間: ランチ 12:00 ~ 13:30 L.O.
     ディナー 18:00 ~ 20:30 L.O.

定休日: 月休・火ランチ休

TEL / FAX: 03 – 6721-7110 / 03 – 6721-7895

シェフ: 音羽 創(So OTOWA)

料金:  ランチ 3,000円・6,000円・9,000円(税サ別)
    ディナー 6,000円・9,000円(税サ別)

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