あけましておめでとうございます。慌ただしい年末の雰囲気から一転、のんびりゆったりとした空気が流れている感じがあります。

お正月と言えば、おせち料理。それぞれに意味があり、日本の文化に根付いた伝統料理です。お正月に火を使うことをできるだけ避けるという物忌み、また正月三が日は主婦も家事をしなくていいようにと、保存がきくものが中心になったと言われています。

胃腸のことを考えると出来立ての温かいものが理想ですが、おせち料理は冷蔵庫や寒い部屋で保存をしている場合が多いもの。お正月を過ぎると胃腸に不調を感じる場合が多いのは、食べ過ぎ飲み過ぎだけでなく、冷えたものを食べることも関係しているのではないかと思います。おせち料理に限らず、出来立てでないもの、冷えたものを食べる場合には、よくかんで、白湯をすすりながらにすると胃腸の負担が軽くなります。食前に少量のお酒を飲んだり、スライスした生姜に岩塩をふったものを食事の30分くらい前に食べたりして、消化の火を上げておくのもおすすめです。

そして松の内が明ける1月7日の朝には、七草粥をぜひ。邪気を払い、1年を病気にならずに元気に過ごせると言われています。消化がよく、あたたかいお粥は、年末年始の暴飲暴食で疲れた胃腸を休めるのにもぴったりです。昔の日本では、七草粥とは米、麦、粟、稗などの穀物を混ぜたお粥のことだったそう。七草が手に入らなければ、雑穀粥にしてもいいかもしれませんね。

今日食べたもの:お雑煮

お雑煮にはお餅がつきものですが、お餅はもともとお祝いのときなど特別な日に食べるハレの食べ物でした。新年を迎えるためにお餅をつき、神様に捧げる。そして、そのお下がりをいただくのがお雑煮です。お雑煮を作るための収穫ができたこと、無事にお雑煮を食べられることに感謝しながらいただきます。

昆布椎茸でとっただし汁で、京人参、大根、ごぼうを煮ます。野菜が柔らかくなったら塩、醤油で味をととのえます。焼いたお餅を入れてひと煮立ち。柔らかくなったら器に入れ、三つ葉をのせて柚子皮をおろしてできあがり。

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