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ドイツの老舗ブランド「ツヴィリング」を支える日本の職人技

松崎桃子

ドイツの老舗ブランド「ツヴィリング」を支える日本の職人技

五郎丸選手の「あのポーズ」をしている仏像があったり、通称「モネの池」という美しい池があったりと、最近、なにかと話題になっている街をご存知ですか?

その街とは、岐阜県にある関市。日本のほぼ真ん中に位置し、山々と清らかな川に育まれた街で、古くから、刃物の街としても知られています。

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包丁やはさみ、ナイフなど毎日使うものだからこそ、その匠の技を近くで感じてみたい! さっそく足を運んでみることにしました。

「折れず、曲がらず、よく切れる」の関の刀

そもそも関市に刀鍛冶が誕生したのは鎌倉時代。刀祖「元重」が関に移り住み、刀鍛冶を始めたといわれています。

刀鍛冶にとって理想的な風土条件を備えたこの土地。いつしか多くの刀匠が集まり、室町時代には刀匠が300人を超えていたそうです。

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また、戦国時代には、武将の間で愛用され、無類の切れ味を発揮したといわれています。そして刀の需要が減少していった江戸時代以降、ステンレス製品を主力として家庭用刃物産業へと転向。技術革新が図られ、いまではその品質と安価な価格により、国内はもとより、海外でも高い評価を得ています。

700有余年の伝統を持つ関鍛冶

関の街を歩くと、刃物に関する施設がたくさん目に飛び込んできます。たとえば、古来より関に伝わる匠の技を映像、資料や展示によって紹介する「関鍛冶伝承館」。

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ここでは関を代表する刀工である兼元や兼定の日本刀などを実際に見ることができるのですが、刃の鋭い輝きがなんとも美しい! 間近で見たことがなかったので、その凛々しさと迫力に圧倒されました。

そのほかにも、カミソリの文化と歴史を体験できる「カミソリ文化伝承館・ フェザーミュージアム」や、世界約30か国の優秀なナイフ、めずらしいナイフなどが展示されている「ナイフ博物館」など、どこもかしこも刃物だらけ! 日本刀にはまる「刀女子」には嬉しい街です。

日本の匠の技で作られるツヴィリングの包丁

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刃物関係の事業所が約450社もある関市内。優れた腕を持つ熟練の職人たちが多く働いています。そのなかから、今回、工場を見学に伺ったのが、双子のマークで知られるドイルの老舗「ツヴィリング J.A. ヘンケルス」です。

2004年に日本工場を関に設立し、ドイツの技術と日本の職人の技が融合した世界最高峰の製品を生み出しています。現在日本国内で販売されているツヴィリングの包丁のおよそ9割がこの関工場で作られたものです。

工程ごとに分業体制が一般的な中、ツヴィリング関工場では、ほぼすべての工程を内製化。徹底した品質管理の中、梱包までこの場所で行われています。

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工場に足を踏み入れると、まず職人の数と製造工程がすごく細かいことに驚きました。工場なので、機械を管理している人が多いのかと思いきや、熱処理によって出る「ひずみ」を1本ずつハンマーで叩きながら直したり、研削、研磨、さらには、持ちやすさや疲れにくいようにハンドルを立体的に磨き上げたり、職人の方たちが、大量の包丁をひとつひとつ、丁寧に作り上げていきます。

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もちろん刃先も1点ずつ優れた切れ味にしていくのですが、たった1度角度が違うだけでも切れ味が変わるという刀付けも熟練した職人なら、感覚だけでどれも同じように仕上げていくんです。

最後の検品作業にも時間をかけてクオリティチェックをし、無事にクリアしたもののみがパッケージされ、世界中に届けられます。

メンテナンスしながら使いつづける

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職人の技術だけではなく、選び抜かれた剛材を使用し、ドイツブランドならではの機能的でスタイリッシュな設計やデザインが集結してはじめて完成する「ツヴィリング」の包丁。

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見学のときに、この包丁で野菜を切る体験をしたのですが、「いままで家で使っていた包丁はなんだったんだ!」というくらい感動的な切れ味。これなら毎日の料理が楽しくなりそう。

少しお値段は張るかもしれませんが、関工場では研ぎ直しだけではなく、ハンドル交換や刃の欠けの修理など「ツヴィリング」製品のリペアも行っているので一生のお付き合いができます。

ドイツの最高級ナイフブランドが、じつは日本で作られていたことを知らなかったのですが、改めて、メイドインジャパンの品質の高さを感じ、とても誇らしく感じました。

見学に行くまでは、正直、包丁なんて切れれば何でもいいと思っていました。しかし、毎日使うものだからこそ、信頼できて確かなものを選びたいと実感。

ドイツの企業と日本の小さな刃物の街とが出会ったことで、世界中で「ツヴィリング」の包丁が愛用され、お料理や食事の時間をますます楽しいものにしていくんだろうなと確信しました。

取材協力/ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン

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