11月23日に小雪を迎え、北国では雪が降ったり霜が降りたり。いよいよ冬になったんだなという感じです。外気温が下がる冬は、熱が体の中心に集まります。それが消化力となるため、冬は1年で一番たくさん食べられる季節です。甘味、酸味、塩味を意識して、油分を含んだ温かいものを食べましょう。鍋物などもいいですね。旬の白菜は、甘味があって心を落ち着かせ、胃腸の調子も整えます。

ただし、消化力が高くなるとはいえ、花粉症のある人は、冬の間が勝負です。忘年会シーズンがいよいよ始まりますが、暴飲暴食が続いたりきちんと消化ができなかったりすると、それが毒素になってしまいます。春の雪解けとともに、溜まった毒素が鼻水や涙になって流れ出る。それが花粉症です。消化力が高くなっているとはいえ、食べ過ぎは禁物。

どんなときでも基本は、自分の消化力に合わせて食べることです。そして寒いからと縮こまらずに、呼吸が巡るような運動をし、太陽の光もしっかり浴びるようにしましょう。

また、冬は蓄える季節。知識を得たり何かを身につけたりするのに向いています。自己表現よりは、エネルギーを充填する季節。この時期に蓄えておいたものが、春になって芽吹くイメージです。暖かい部屋で、自分を滋養するような本を読んだり、習い事をしたり。今すぐには役に立たなくても、ピンときたものをどんどん取り入れます。

大きな流れで見ると、人生にも季節があります。春夏秋冬に合わせて、土壌を用意する時期、種を蒔く時期、育てる時期、花が咲く時期、収穫する時期というように、いろいろなステージがあり、それが巡っていきます。土を耕す時期には、思ったような収穫がなくつらい場合もあります。でも、土を耕すことなしに望むような収穫は得られません。どんなときでも、今できることを、楽しみながらコツコツとする。そうすることで大きな花が咲き、実を収穫することができると思うのです。そして、そうでありながらも、天候に恵まれないときには、思うような結実がないかもしれません。そうしたら、また次の収穫期に向けてコツコツと耕していけばいいのだなと思います。

今日食べたもの:柿のタルト

今年はを買っていないのですが、いろいろな方からいただいて、いつも柿が家にあります。そのままはもちろん、天ぷらにしたりサラダにしたりといろいろと楽しんでいます。こちらはタルトタタンの要領で作った柿のタルト。やさしい甘さが気に入っています。

柿は皮を剥いてくし切りにします。厚手の鍋にごく少量の水、きび砂糖とともに入れ、火にかけます。途中でレモン汁を加え、柔らかくなるまで加熱します。

タルト生地小麦粉、なたね油、りんごジュース(もしくは水+砂糖)、塩を混ぜ、まとめたらラップに包んで冷蔵庫へ。少し休ませたらめん棒で丸く伸ばします。

柿をケーキ型に敷き詰め、そのうえに生地をのせてオーブンへ。180度で15〜20分ほど焼きます。あら熱がとれたら冷蔵庫で冷やして完成です。

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