急に寒くなったと思ったら、また暖かくなったり、季節の変わり目は変動が大きくなります。人生もきっと同じで、新しいフェーズが始まる前には、いろいろな変化が立て続けに起きたり、何か物が壊れたり。破壊することと創造することは同じこと。それの繰り返しで前進していくのかもしれません。

さて、この時期になると「風邪を引いたら何を食べればいいですか」と聞かれることが増えます。私たちにはきっと「自分には何かが足りない」という考えが根強くあります。だからどうしても、何か不具合があると、何かを足さなくてはと思いがち。たとえば、仕事や人間関係がうまくいかないとき「がんばりが足りない」「能力が足りない」などと思ったりします。でも、何かがうまくいっていないときは、ちょっと立ち止まって、というサイン。これまでのやり方を変えるべき時だったりします。

風邪を引くことによって、体は今ある不具合を調整しようとしています。そのためには一定のエネルギーが必要。そう聞くと、きちんと食べなければと思ってしまいがちですが、消化には多大なエネルギーを使います。しかも風邪を引いたときは消化力も低下。足し算ではなく引き算が必要なときです。お腹が空いていれば、軽く食べ、お腹が空いていなければ無理して食べる必要はないと思います。私は、風邪を引いたかな、というときは、できるだけ糖類(体を冷やす作用があるので)を避け、梅醤番茶を飲んで、温かくして休息を取ります。体はなんでも知っています。体からのサインに従って生きることが、調和的に生きることなのだと思うのです。

今日食べたもの:大根入りのお粥

農家の方から大根をたくさんいただきました。これからが旬の大根は、水分たっぷりで甘くて、とってもおいしい。大根は消化にやさしいだけでなく、消化を促し、食事でとった油を排出しやすくしてくれます(ちなみに、切り干し大根は、過去にとって体内に溜まった油を排出する効果があるといわれています)。

大根のみずみずしさを味わいたかったので、大きめに切ってお米、雑穀、1合に対して1つまみの塩と多めの水と一緒に土鍋に入れて中火にかけます。沸騰したら、弱火にしてコトコトしてできあがり。大根の水分がじゅわーっとおいしいお粥です。こちらの要領で作った大根葉のふりかけをのせていただきました。朝ごはんや、消化力が落ちているときにぴったりのひと品です。

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