気温もうんと低くなり、外出にはコートとマフラー、手袋が必須になってきたドイツ。

クリスマスまではまだ1か月以上もあるけれど、こちらでは街のいたるところで着々と準備が進んでいます。そんな中、いちばんにクリスマスの足音に気づかせてくれたのはスーパーマーケット。店頭に並ぶ食材が一気にクリスマス仕様になりました。

熟成過程を楽しむ定番ケーキ

まずはお菓子の代表格、シュトレン。日本でもすっかりおなじみになった、あのしっかり甘くてずっしり重い、ドライフルーツやナッツがぎっしり詰まったケーキです。

20151105_german_xmas_01.JPG食べ方は、薄くスライスしてそのままが一般的で、クリスマスまでの3~4週間、熟成する過程を楽しみながらいただきます。けれども私はちょっと厚みをもたせて切り、軽くトーストして表面をサクっとさせるのがお気に入り。甘さに飽きたら、小さく切ってプレーンヨーグルトと一緒に、もおすすめです。

20151105_german_xmas_02.JPG続いて、ナッツとドライフルーツ。特にクリスマスと関係があるわけではないのだけれど、なぜかこの時期になると店頭にそれ専用のコーナーが作られます。

その理由をドイツ人に尋ねてみたところ、こんな回答が。

その昔まだ物流が発達していなかったころ、寒さが厳しい冬のドイツは食料が乏しかった。だから、こういった保存の利く、栄養価の高い乾物で冬を乗り越えていた。その習慣がいまでも残っているのでは?

とのこと。しっかり暖房の効いた部屋でナッツをぽりぽりしながら、ときおり甘いドライフルーツをはみはみ。このほっこり感は、日本人のおコタでみかんの感覚に似ているかも。

手土産にチョコレート

そして最後はギフトの定番、子どもも嬉しいチョコレート。

20151105_german_xmas_03.JPGこの時期に親戚や友人宅を訪問する際は、必ずといっていいほど手土産にチョコレートを持っていくのがドイツ流。日々いただきもののチョコレートが溜まっていくので、クリスマスが終わるころには膨大な量のチョコレートが! というのが毎年の恒例です。

キュートなクリスマス仕様のパッケージは見ているだけでも気持ちがウキウキするもの。サンタやテディベアモチーフのチョコをほかのクリスマスグッズとまとめて窓辺に飾ったり、クリスマスツリーのデコレーションに使ったりしつつ、少しずつクリスマス気分を盛り上げていくのです。

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