寒い季節になってくると、よく登場する食材が葛です。体をあたためる性質があり、浄化作用や胃腸など内臓の強化にもいい食材で、葛湯や葛煉りで半断食する葛断食もあるほど。漢方薬の「葛根湯」の原料でもあります。

葛には、血液の浄化や血行促進、免疫力の向上、解毒作用、老化防止、鎮痛作用、体の温め効果など、多数の効能があります。

スーパーマーケットでは安価な葛粉も売られているのを見かけることがありますが、葛自体が希少なものになってきているうえ、100Kgの葛根からとれる葛粉はたった7Kgだそう。そのくらい葛粉は貴重で高価なものです。安価なものは、じゃがいもなどのでんぷんや、コーンスターチが混ざっていることがほとんどです。葛粉の薬効を得たい場合には、原材料名を確認して購入を。

葛粉の使い方はいろいろです。うどんのおつゆにとろみをつけたり、お湯で溶いて葛湯にしたり、葛練りにしたり。お腹の調子がよくないな、風邪を引いたかな、そんなときは、葛粉を取り入れてみてはいかがでしょう。

今日食べたもの:柿の葛煮

がおいしい季節になりました。柿はこの季節におすすめのたべものですが、体を冷やす性質もあるので、私は加熱して食べています。あたたかいスイーツは心と体がほっとする感じがします。

葛粉を水に浸しておきます。適当なサイズに切った柿を鍋に入れ、ごく少量の水を加えて加熱します。柿の食感を残したい場合は全体に火が通るまで、柔らかく煮たい場合は長めに加熱します。水で溶いた葛を加え、ダマにならないように混ぜます。葛が透明になったらできあがり。残っていた菊花を、彩りで加えました。

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