ぬかぽんは、ただこうして両手のひらにあてるだけでも、ぽかぽか体が温まってきます。
昨年の秋から冬にかけて。それから気候が不安定な春や夏。疲れがなかなかとれないときも。1年の間、おおいにお世話になった「ぬかぽん」。玄米・煎りぬか・海水塩でできたホットバッグを、電子レンジで約40秒、または蒸し器で約10分ほど加熱し、温かくなった状態で冷えや疲れを感じる体の部分にあてて使います。家中どこでも持ち運びできる湯船や毛布のようで頼もしく、じーんと芯まで体を温めるのになくてはならない存在に。
1日1~2回の使用頻度で約1年繰り返し使うことができるのですが、そろそろ使用期限が近いだろうから、これからの1年分を買い直さねばと気にしていたところ。新たなデザインのぬかぽんが発売されるお知らせが届きました。ぬかぽんは、ホットバッグそのものの成分に違いはありませんが、サイズや外袋の生地の柄がいろいろあって、自分好みを選ぶことができるのです。
その新たなぬかぽんの外袋となるのは、イラストレーター・福田利之さんが製品デザインを手がける、テキスタイルとプロダクツのブランド「十布(テンプ)」の生地。福田さんのデザインを、福島県伊達市の刺子織職人・大峡健市さんが、高い技術で丁寧に再現。立体的で優しい手触りの刺子織でぬかぽんのホットバッグが包まれています。
風合いある懐かしい雰囲気で、北欧のモダンなデザインとも重なり合う図柄。まだ発売前のサンプル品を直接手にする機会をいただいたのですが、触れている間、懐の深いおばあちゃんに包まれているような安心感を抱くことができて、思わず「ほーっ」と安息の吐息。これからの季節、年齢や性別問わず贈りものにも重宝することでしょう。
福田利之さんとは今年の春、福田さんが絵、私が文で、『ふたり』という絵本を共作した間柄。常に真摯に仕事や作品づくりに取り組む、尊敬する先輩です。今月には初の本格的な作品集『福田利之作品集』が発売されたので、十布仕様のぬかぽんと、福田さんの作品集とをセットにして、海外で生活する友人に送りたいなあ。
「スピッツ」のCDジャケットや、『ほぼ日刊イトイ新聞』での仕事、書籍の装丁、グッズ制作、立体作品、ロゴマーク、テキスタイルデザイン......。広く深くたおやかな筆致の絵画。男性や女性や動物や景色や模様や言葉や現実や空想や孤独や優しさが、隔てなくかけがえのないものとして描かれていることに、ドキリとするのはなぜでしょう。目に見える全て、見えないものまで、フラットに見つめる目の向きに、不意をつかれ胸を打たれいつのまにかぐっと引き込まれているのです。
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