「enishi」は、ヘンプウェアのブランド。そしてご近所さんでもあるので、頻繁に行き来をしてたいへんお世話になっている。

子どもたちも同じ牧場に通い、ホームスクーリングもいっしょにやりくりしている。そして親同士も「ハワイのカウアイ好き」という共通点でかなり話は盛り上がり、なんでも頼める心強い友人だ

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昨今は、安全保障の件でやおら煽られている節がままあるが、いちばんの安全保障は「ともだち」だなぁとつくづく感じることが多い

実はこのフレーズは本部の市場(まちぐゎー)のなかにある珈琲屋「みちくさ」の敏腕かあちゃん、さおりちゃんの請け合いだ。

彼女は小冊子『picnic』を通し、沖縄の「今」をリアルにわかりやすく伝えている。ほんとうに勉強家で、行くたびに「知」の軽いジョブを受ける。それは快感でもあるし爽快でもある。

さて、「enishi」のカタログ撮影のため、夫がカメラで駆り出された。モデルもみんな友だち。そしてわたしはまかないを作らせてもらった。

「enishi」のデザイナー、ひなちゃんも同じく赤ん坊連れで、それにくわえて撮影の準備もしなきゃならないとなると……、想像する限り多忙極まりないだろう。そんな空気をさっと察知して、わたしは朝からいそいそとカレーを仕込むことにした。これも普段のあれこれに対する恩返し。持ちつ持たれつ。

メニューはひよこ豆とオクラのサンバル、チキンと獅子唐のココナツカレー、豆乳ヨーグルトときゅうりのライタ、パインとグァバのピックル。

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醤油がきれたときは、「貸して」と頼み、インターネットで買い物をするときは、送料を折半したほうがぐんとお得なので誘ってみたり、子どもたちのケアをお願いしたり、お下がりをもらったり、話を聞いてもらい、そして聞く。

そんな「いつもありがとね」の気持ちは小さな社会をくるくるとめぐり、「なにかあったらなんでも言ってね!」という励みの言葉を生むのだなぁ。

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