150811_coffeeroasting.jpgこの潜水服の頭みたいな道具は、珈琲を煎るためのもの

珈琲の生豆を、ぽっかりと開いた穴に入れ、ガス火にかけてシャカシャカ揺すりながら焼く。シャカシャカと左右に、そして上下に。

まるでマラカスのようにリズミカルに約5分ほど振っているうちに、シャカシャカな響きもだんだん乾いた音になってくる。豆の水分が飛んできた合図だ。

そのまま好みの焼き色になるまでたえず振り続け、全体に豆が焦げ茶色になったらざるに上げて、「ふー」っと息を吹きかけ珈琲かすを飛ばす。オーガンジーのような薄皮がふわふわっと散らばって、こんがり煎りたての豆がその姿をあらわに……。

そこで1粒カリッと味見

粗熱がとれた豆をミルでガーッと挽いて、フィルターに詰めてお湯を落とす。ポトポトと、おいしそうなしずくがビンに溜まっていくここまでが、珈琲を飲むための一連の作業工程。

「ただ珈琲を飲むこと」にたどり着くためには、 いくつかの条件が揃っていないといけない。

1.赤ん坊が寝た
2.仕事が一段落した
3.ひとり

自分のために珈琲をいれる。ずっと繰り返してきたことだけど、改めて、大事な時間だなぁ。

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