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ほとんどのレシピが「最後に加えて調える」と締められているように、味のまとめ役であり、調理に欠かせない「塩」。

いつもの味つけに変化をつけたいなと、調味料コーナーにずらりと並ぶ塩を手に取っては、結局どれを買っていいのかわからず棚に戻してしまいます。

しかし、食メディア「FOODIE」の記事によると、一見たくさんあるように見える塩の種類も、原料で大別するとたったの3種類しかないのだとか。

塩は大きくわけて「3種類」

1.海水塩

「海水を原料につくられる『海水塩』は、塩全体の生産量の3割。特徴はミネラルが豊富なことです。干してつくる天日塩と煮詰めてつくるせんごう塩があり、日本産の塩はこのどちらかが主となります(例外もあり)」

2.岩塩

「『岩塩』は、ヒマラヤ山脈やアンデス山脈が産地として有名です。かつては海だった土地に地殻変動によって海水が閉じ込められ、濃縮されてナトリウムの層となったのが岩塩です。鉄分を含むためピンク色のものが多く、海水塩に比べしょっぱいのが特徴。塩全体の生産量の6割を占めます」

3. 湖塩

「そして最も少ないのが湖塩。生産量は全体の1割程度で、産地としてはウユニ塩湖が有名ですね。湖塩はかつて海だった土地がナトリウム層に変わる途中経過なんですよ」

塩の味ってそれぞれどう違うの?

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塩の成分は、「ナトリウム」「カルシウム」「カリウム」「マグネシウム」などで構成されており、それぞれ次のように味を感じるそう。

・ナトリウム:塩辛味(しょっぱ味)

・カルシウム:甘味

・カリウム:酸味

・マグネシウム:苦味

海水にはミネラル成分が含まれており、ミネラルのなかでも「カルシウム」が多いもの、「マグネシウム」が多いもの、「カリウム」が多いものなど、それぞれの含有量によって、塩に甘みを感じたり、苦みを感じるそう。とれた場所がちょっとずれただけで、構成される成分が変わってくるため、味も違ってくるのだとか。

塩と食材の組み合わせ方

また、食材と合わせるときは、塩の粒の大きさによっても料理の味わいが変わるといいます。

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ソルトソムリエ・片野晃さんによると、

「一概には言えませんが、粒が大きなものは、口の中に長くしょっぱ味が残るので、赤身肉や生魚と相性がいい傾向にあります。反対に粒子が細かいものは塩気がスッと溶けていくため野菜などと合わせやすいといえます」

(「FOODIE」より引用)

とのこと。また、マイロハスのこちらの記事では「ごはんのおかずには海塩、スープなど、パンのおかずには岩塩」など、具体的な組み合わせ方を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

さて、ベランダで栽培しているきゅうりがそろそろ食べごろ。今夜こそ、いつもよりちょっぴりいい海塩をカゴに入れたいと思います。

FOODIE

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(マイロハス編集部/林)

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