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パリジェンヌが洋服10着でおしゃれな理由

Mao SHIMONO

パリジェンヌが洋服10着でおしゃれな理由

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ベストセラーになっている『フランス人は10着しか服を持たない〜パリで学んだ「暮らしの質」を高める秘訣』(大和書房)。そこに書かれている、自分が心から気に入った服だけを持つ「シックな暮らし」は、本当に気持ちよさそう。

そして実は、パリジェンヌの暮らしの楽しみ方は「厳選するだけ」ではないそう。

パリ在住のライター・下野さんが、もう一歩踏み込んだパリジェンヌたちのファッションの楽しみ方を教えてくれました。

こんにちは、下野です。

家もインテリアも、ファッションも。フランス人は、何かと新旧共存させながら楽しむのが上手です。使い古されたものを売る蚤の市の光景は、パリの風物詩。使わなくなったものに価値を見出すのは、骨董品に限らず、服でも同じです。

実はパリジェンヌは、不要なものをどんどん手放してしまうのです。

新しい季節を迎えるための年中行事

着なくなった服を手放して、心もすっきり軽くなる。それは、パリジェンヌにとって、新しい季節を始めるための年中行事。

衣替えのとき、洋服ダンスに入りきらない服はどうするか......。「来年着るかもしれないから、取っておこう」と、いったん脇に置いた服に、はたして来年出番はあるのだろうか? そんなとき、パリジェンヌなら、手放す服を入れる箱を作り、仕分けをしていくのです。

「今年着ない服を、クローゼットに眠らせておくぐらいなら、収納スペースを他のもの用に確保するためにも、売ったりあげたりしてしまったほうがいい」というわけです。また、「着ない服を手放して、収納スペースはトレンドの服を少しでもしまえるように活用したい」と思うのも、おしゃれに敏感なパリジェンヌならではです。

しかも、近年フランスでは、不要になった服を手放すためのシステムがより充実してきています。テレビでも、洋服を売ることができるサービスや古着を取り扱うヴィンテージショップ、ウェブサイトなどがクローズアップされることも多くなりました。

知人のパリジャンはこう言います。

「フランス人が服を売る理由はふたつ。ひとつは、『エコアクション』。いらなくなったからといって、大好きだった服を捨てては新しいものを買う、ということに抵抗を感じる人も多いからね。だから、売ったりあげたりするという選択肢をとる。もうひとつは、少しでもお小遣いになったらうれしいから! つまり『賢い節約』だね」

自分がいらなくなっても捨てるのはしのびない、という気持ちには、エコのほかにも、ファッションを愛する国民性も。フランス人にとって、不要になった服を売るということは、より身近で慣れ親しんだアクションなのです。

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スマートに気軽に売る、フランスの人気サイト

では実際、どんなふうに着なくなった服を手放すのでしょうか。

フランスでは、誰もが知る「ル・ボンコワン(le boncoin)」というインターネットサイトがあります。こちらのサイトでは、洋服、子供用のおもちゃや子育てグッズ、電化製品から求人まで、個人が直接、売りたいものや募集したいものの情報や価格などをアップロードすることができます。それを見た人が掲載した人にじかに連絡をとり、買い取りの流れを決めていきます。

例えば、遠方に引っ越しが決まった人が、冷蔵庫や洗濯機、ソファなどを値段と共にこのサイトに載せて、買い手を探すことなどもごくごく簡単。「○○のブランドを○○ユーロくらいで探しています」という掲載方法もあり、ちょうどそのブランドのものを手放そうとしていた人は、直接交渉することができるので便利です。

私の友人のフランス人は、衣替えのたびに、子供服をル・ボンコワンに載せています。今年の夏には、「10数枚まとめて15ユーロで出したけど、すぐに買い手がみつかってすっきりしたわ」とのこと。

一方、我が家では、このサイトを通じてアパートを見つけたことが。また、不要になった車の買い手を見つけたこともあります。

また、パリのマレ地区を中心に、センスのいいユニークな外観のブティックが並ぶ街には古着店もたくさん。いったん店にあずけ、実際に売れたら小切手が渡される、という販売システムが多いようです。

20150723_zozou_shop_gaikan_02.jpgパリのCadetエリアにある古着屋「Le Jupon Rouge」/©Mélanie.P

手放して、手に入れる。新しい自分

フランスでは、「売る」ほかにも、「あげる」という選択肢をとる人も多くいます。例えば、不要になった家具、電化製品、雑貨、服までを、電話一本で無料で引き取りに来てくれる「エマウス」という団体もあります。

着なくなった服を手軽に手放せる環境がそろっているからこそ、フランス人は本当に必要なものだけをクローゼットに残しておけるし、ヴィンテージをうまく利用していることがわかります。

自分が大切に着てきたものを、誰かが喜んで着てくれるうれしさ。手放したときの身軽になったような開放感。また新しい気持ちでファッションを探求できるわくわく感。

今の自分には不要になった服を見極めて、季節ごとに「おしゃれ」をアップデートしていく。それはつまり、今の自分と語り合うこと。パリジェンヌは、服を手放すという行為を通して、「自分」をアップデートしているのかもしれません。

Report by 下野真緒

日本では、どうしたらいい?

下野さんのレポートを読んで、パリジェンヌがいつも自分に似合ったものを着ている理由が少しわかった気がしました。クローゼットの中身を季節ごとにアップデートするといった小さな習慣は、新しい自分に出会う機会にもなるのかもしれません。

さっそく、日本でも着なくなった服を引き取ってもらえるところがないか、調べてみました。

引取先を選ぶポイントは「手軽であること」、そして、「服を大切に扱ってくれるお店であり、客層であること」

いくらで買い取ってもらえるかもわからないたくさんの洋服を持ってお店に行くのは大変です。だから、宅急便で送れたらベター。さらに、今の自分には必要なくなってしまったけれど、気に入って大切に着てきた服ばかり。だから、買ってくれる人も、おしゃれが好きで、大事にしてくれる人がいい......。

そんな視点から厳選したのが、ZOZOTOWNのブランド古着買取サービスです。

家ですべてが済んでしまう!

実際にやってみると、古着引き取りの依頼から、発送、査定、入金まで、驚くほど簡単。サイトに名前や住所を登録してログイン、希望の日時を指定すれば、発送用の段ボールが自宅に届きます。

真っ白の発送用段ボールを目の前に、もう一度、必要か必要じゃないか、自分に確認。

「うん、必要じゃない」

そう思った品が全部で14点もありました。普段から物を溜め込まないほうだと思っていたのに、バッグからワンピース、帽子まで、クローゼットの中から出るわ出るわ。

20150723_zozou_fukan.jpg昔の彼の趣味だったズッカのワンピース、メンズライクにはまっていたころに買ったフィリップ・リムのメンズのパンツ、なんだか似合わなくなってしまったセオリーのオレンジニット、高かったけどあまり使っていないランバンのハット......。もう、思い出ごと手放したい(笑)!

今までお世話になったお気に入りたちを丁寧にたたんで箱詰めしたら、荷物の引き取り予約。こちらもネットから申し込めて、宅配業者が自宅まで来てくれます

20150723_zozou_hako_03.jpgサイトから届いた箱に詰めていきます。今回はダンボールを利用しましたが、右のリユースバッグも選択可能。持ち運びしやすいので型くずれなどの心配がないものを送るのによさそう。環境にもやさしいのがうれしいですね。

引き取ってもらったあとのクローゼットは、ショップのラックのように余裕があって、ながめているだけで気分すっきり。掛かったワードローブが、心なしか今までより上質なものに見えてきました。

手放したものを買ってくれるのは、ファッション好きなZOZOTOWNユーザー。洋服たちは新しい持ち主のもとで、またコーディネートの主役になっているかもしれません。そして私は、今の自分に似合う服を着て、新しい自分を生きていく――

そんなふうに思ったら、パリジェンヌが億劫がらず、こまめに洋服を手放すことに深く納得してしまいました。

万が一査定に納得がいかなければ無料で返品してもらえるので、買取価格が想像できない私のような初心者にも安心ですちなみに、査定価格は14,000円ほど。思ったよりお値段がついたのにびっくり! 春夏秋冬、不要な服を手放すことが、毎シーズンのお楽しみになりそうです。

クローゼットがすっきりしたので、夏に映えるすてきな白シャツを買おうと思います。

ZOZOTOWNブランド古着買取サービス

取材・文/下野真緒、マイロハス編集部 撮影(still)/中山実華

Shop images by Mélanie.P/Girl, Paris town via Shutterstock

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