ふつうの毎日がもっと実りのある、すてきなものになったら――。そのためには「くらす街」を考えることはとても大切です。
大人も子どもも忙しい現代、探したいのは、わたしたちが子どもの頃に暮らしていたような、活気があって、かつ、心の奥がほっとするような街。駅前には大人が楽しめるちょっとしゃれたお店がほどよくあって、でも、すぐ近くに子どもが駆け回れる自然があって。
JR新宿駅から電車で約35〜50分。マイロハスが見つけたおすすめの街に、真ちゃんこと真太朗くん(4歳)と真ちゃんのママに、実際に行ってきてもらいました!
「わ〜、大きなビルがいっぱいだ!」
商業施設でにぎわう駅前のロータリーから街を見渡す真ちゃん。「わ〜、バスもたくさん走ってる!」
電車で揺られて、新宿から30分とちょっと。駅前には大きなショッピングビルがずらり。でも、ちょっと商店街に入れば、街路樹の緑が風に揺れ、とてもすがすがしい雰囲気です。
爽やかで広々とした印象の商店街。300m程度もまっすぐ伸びる道に、思わず真ちゃんが駆け出します。
さてこの街に来たら、絶対真ちゃんと行ってみたい場所がありました。それはママ友に教えてもらった「ヘヤニワ」。子どもが思い切り遊べるスペースがあって、ママたちはそのすぐそばでリラックスできるフリースペースです。平日の16:00までは子ども連れオンリーだから、周囲のお客さんに気を使わなくてよいのも助かります。
「ぼくは遊んでるから、ママはおしゃべりしてて!」
ヘヤニワの様子。営業時間は10:30~19:30(平日の10:30~16:00は親子のみ利用可)。通常利用金は大人1人(1時間)200円、子ども1人(何時間でも)300円。食べ物などの持ち込みがOKなのもうれしい。
「ママ、こんなにおもちゃがあるよ!」「ママ、すべり台も使っていいの?」と、真ちゃんも大はしゃぎ。
真ちゃんと出かけると、普段は「静かにしてね」と、周囲を気にしてしまうのですが、ここは開放的な気分でいられます。真ちゃんは夢中で遊んでいるので、その間わたしはヘヤニワに来ていたほかのママさんとのおしゃべりを楽しみました。
実はこのヘヤニワ、街が推奨する「子育て応援企業」のひとつだそう。
子育て応援企業とは子どもの成長を見守るサービスを提供する企業のことで、この街では、なんと163もの事業所(91団体)が登録しているとか。
例えば駅前の大きな商業施設や点在する小さなカフェなど、さまざまなところにキッズスペースが設けられていたり、子育て世代向けのイベントが多数開催されていたりと、行政を挙げて子育てしやすい環境を提供しようとしてくれる点が心強いですね。
ほどよく都会的でありながら人と人との心の触れ合いもあり、ママにやさしい街――。それが「八王子市」です。
左/初対面のママともすぐに打ち解けられる雰囲気。右/初めての街ではしゃいで転んでしまった真ちゃん。歩いていたお姉さんが声をかけてくれました。
さて、ヘヤニワで知り合ったママから「すぐ近くに牧場がある」という情報をキャッチ。真ちゃんと早速出かけてみることにしました。
「ぼく、怖くないもん!」
訪れたのは「磯沼ミルクファーム」。牧場なのにJR八王子駅からバスで7分ほどの住宅街の中にあり、本当にびっくり! 真ちゃんがもう少し大きくなったら、八王子駅から自転車でも来られそうな場所でした。
大きな車道のすぐそばから、牛を発見。真ちゃんのテンションさらにUP!
「牛さんがいたよ。おっきい......!」
今まで絵本の世界でしか知らなかった牛さんと、真ちゃんは初対面です。
はじめての本物の牛にかたまる真ちゃん。
磯沼ミルクファームは、牧場のオーナーの磯沼正徳さんが「家畜福祉」を第一に、牛と人とのやさしい関係を目指しているオープンファーム。エサや水、寝床に至るまで「牛が幸せでいられる環境」にこだわっています。
「例えば牛たちの寝床には、チョコレートに使われたカカオマスの残りかすやコーヒーダストを使っているんですよ」と磯沼さん。
言われてみたら、牛舎からほのかなよい香りが漂います。牧場では乳しぼり体験や子牛とのお散歩もできると聞いて、真ちゃんも子牛のエリーちゃんのお散歩にチャレンジ。磯沼さんが「たくさん声を掛けてあげると、牛さんも安心するんだよ」と教えてくれます。
「エリーちゃん、こっちだよ。おいで」
最初は本物の牛におっかなびっくりだった真ちゃんが、手綱を引いてお散歩をはじめます。ふだんは、興味があっても私の後ろに隠れてしまうタイプなので、これにはびっくり!
および腰だった真ちゃんが、牛とお話しながらお散歩できるように! 右は牧場主の磯沼さん。
散歩の後は、牧場の牛たちのフレッシュな牛乳でできたアイスクリームをいただきます。コクがあるのに、口の中ですっと溶けるような味わいが最高......!
「このアイスは、さっきの牛さんたちのミルクでできているんだよ」
と教えると、目をまんまるくして驚く真ちゃん。動物たちと直接触れ合いながら食べ物の成り立ちもお勉強できて、これこそ生きた食育だと実感しました。
びっくりして一瞬かたまってしまった真ちゃん。磯沼ミルクファームでは「ちちしぼり体験」(日曜・祝日/定員30人/1人700円/要事前申し込み)ができる。「子牛とのお散歩」は、ちちしぼり体験のオプションのひとつ。牧場アイス(90ml)は260円~。
磯沼さんと牛たちにお別れを言って、最寄の京王線山田駅へ。ふと駅の路線図を見ると、わずか4駅で「高尾山」まで行けることを発見。鉄道も大好きな真ちゃんと足を伸ばすことにしました。
「お空も雲もこんなに近いよ」
京王線高尾山口駅から歩いて5分。そこからケーブルカーで高尾山の中腹へ。
真ちゃんは、運転手さんのすぐ隣にスタンバイ。新緑が美しい急斜面を、5分ほどで一気に上ります。
流れる景色を一心に見つめます。話しかけても何も耳に入らない様子。
中腹の空気は、澄み切ってさわやか。
「ママ、お空も雲もすぐそこに見えるよ。スカイツリーも見えるかな!?」
と、真ちゃんはしばらく夢中で景色を眺めていました。
先に立って遊歩道を歩きながら、アジサイの花が咲いているのを教えてくれたり、小さな昆虫を見つけてくれたり。いつもよりたくさんお話しをしてくれます。人気アニメや戦隊ヒーローの話題ばかりになりがちな親子の会話が、自然の中でどんどん広がっていきます。
そこには、今朝よりもちょっぴりたくましく、ほんのちょっとお兄ちゃんになった真ちゃんがいました。
気取らず家族の心が豊かになる暮らし方
八王子をこんなに満喫したのは初めてでしたが、真ちゃんも私も心の底から充実した1日でした。
今、八王子では、三井不動産レジデンシャルが手掛けるマンションプロジェクト「Park HOMES Style 2015-16」も始動中だそう。
マンションの中では地元農家によるマルシェが開催されたり、地域の住民の方とも気軽に交流できるようなスペースが設けられるなど、緑豊かでフレンドリーな人が多い八王子だからこその暮らしを実現します。待っているのは、自分らしくいられる提案がつまったマンションならではの、人とのつながりや自然を身近に感じられる暮らし。家族でこんな街に住むのも、楽しいかもしれません。
新宿に向けて出発した電車の中、「今度はいつ行く?」とニコニコ顔の真ちゃん。
子どもの目線で見た八王子は、またすぐにでも行きたくなる場所。そして子どもの新しい一面が見られる場所。親と子が一緒にいろんな経験をしながら生きていける、そんな豊かな街でした。
<子ども目線で見た八王子:真ちゃんの1日>
Park HOMES Style 2015-16では、犬目線で見た八王子の動画も公開しています。愛犬とのお散歩気分が味わえます。
犬目線で見た八王子はこちら>>「犬目線で八王子の公園を散歩してみた」
撮影/moco.(Kili office) 取材・文/斎藤規子
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