20150610_saishunkan_A.jpg自分の肌と向き合いたい。

30代も半ばを迎えてそう思うようになったとき、毎日使う化粧品のことも、以前より気になるようになりました。

これっていったいどうやってつくられているの? どんな人がつくっているの?

考えだすと気になって、ついに工場見学へ。よく晴れた5月の朝、ワクワクしながら熊本空港に降り立ちました。

さわやかな風が吹く、丘の上の工場へ

空港から車で約10分。やってきたのは、丘の上に立つ「再春館ヒルトップ」です。山に囲まれた広大な敷地に、まずビックリ。緑の芝生と風にそよぐ木々が清々しくて、思わず深呼吸したくなりました。

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清潔感あふれる工場のエントランス。天井まで届く窓から、光と鳥の声が入ってくる。

再春館製薬所は、漢方の製薬会社。女性には基礎化粧品「ドモホルンリンクル」の会社といったほうがなじみ深いかもしれません。製品は敷地内の自社工場「薬彩工園(やくさいこうえん)」でつくっているのだそう。「薬彩工園」の守田さんが工場を案内してくれました。

ムダがない、が美しい

つま先から頭まで完全カバーの防塵服に身を包み、いざ工場へ! 中はチリひとつなく、手入れの行き届いた銀色の大きな釜や機械がピカピカと光っています。

この日つくられていたのは「保湿液」という製品。トロリとした感触ですみずみまでうるおいを与え、水分の通り道を整えて肌をやわらかくし、続くアイテムの成分を浸透(※)しやすくする化粧水です。「保湿液」という商品名に表れているように「保湿」への強いこだわりから、驚きの保水力を持つ泉州水茄子のエキスなど20種以上もの天然由来の保湿成分が配合されているそう。そしてそのすべてが、人の手によって1グラム単位で計量されています。品質のブレと、原料のムダをなくすためです。※角層深部

150610_saishunkan_C.jpg写真右が「保湿液」を製造中の釜。できあがると左の温度管理が徹底された「製品バルク保管室」へと移される。

原料を溶解し、均一分散させ、撹拌したら、とろりとした「保湿液」の誕生です。しかし、すぐに瓶に詰めるのではなく、3日間かけて品質検査をするそう。この段階で製品のサンプルを保管しておくため、お客様から商品についての質問などがあっても、ロットをさかのぼって、いつ、どの釜でつくったのかまで明らかにできるというから驚きです。

これらの非常にシビアな品質検査を合格したら、ついに充てん(瓶詰め)。半透明の液体が、目の前でどんどん瓶に入れられていきます。

60150610_saishunakan_D.jpg洗浄・乾燥された瓶に次々と「保湿液」が充てんされていく。

この工程では、ポイントごとに9人のスタッフが品質チェックを行っていました。ガラス瓶の事前検品などを加えると、1本の製品に対して、常時11人ほどの人の目を通しているそう。「再春館製薬所のベルトコンベアの速度は遅めなんです。生産効率ではなくて、人の目できちんと検品できる速度に合わせています」と守田さん。

20150610_saishunakan_E.jpg案内をしてくれた守田さん。再春館製薬所では一般の方の工場見学も可能です。

クルクルと手で瓶を回しながら、キズや汚れがないかチェックする女性たち。めずらしいのは、商品の一部を抜き取るのではなく「全品検品」、つまり、すべて人の目と手で検品していること。カメラによるチェックには頼りません。

150610_saishunkan_F.jpg充てんされた商品を目視しながら、手でくるくると一周まわしてキズや汚れなどがないか一本一本チェックする。

「カメラだと、側面は撮れても製品と製品の間が見られません。商品が届いたときのお客様と同じ目線でチェックしたいんです」

工場には、検品ではねられた汚れや小さなキズのある製品も置いてありましたが、わたしの目ではほとんど認識できませんでした。

ようやく完成......と思いきや、さらに瓶をきれいなタオルで包んでいるのに驚き!このタオル、今治のタオル工場の残り糸でつくったものだそう。「タオルだけでなく、梱包するときの緩衝材も、社内の古紙をリサイクルしています。資源を大切にすることがモットーなんです」と守田さんが話してくれました。

150610_saishunkan_H.jpgやわらかなガーゼ状のタオルでていねいにくるんで発送する。

見学するうちに伝わってきたのは、効率を求めない、ムダを出さない、安心・安全な製品の完成を最後まで見届けたい――という真摯な思い。心のこもった美しい手の動きが、強く印象に残りました。

やさしすぎる社員食堂!?

盛りだくさんの工場見学を終え、気がつけばお腹がペコペコ......ということで、特別に社員食堂に案内していただきました。お話してくれたのは化粧品事業部・鎌畑トレーナーです。

「親元を離れて暮らす社員が健康でいられるように」との願いから始まったという食堂。ビュッフェスタイルで、栄養満点のメニューを自由に選ぶことができます。毎日こんなお昼が食べられるなんて、うらやましくてたまりません。

150610_saishunakan_I.jpgこの日のメインは唐揚げ。野菜たっぷりの副菜はビュッフェ形式で好きなものを好きなだけ食べられる。「ただし、食べ残しは厳禁」というところにもエコへの真摯な姿勢が表れる。

でも「おいしい」だけで終わらないのが、この食堂のすごいところ。工場でも感じたエコの精神が、すみずみまで行き届いているのです。

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ブロッコリーの芯もムダにせず、お漬物に。甘めの味噌に漬けこめば、ムダにしがちな部分が絶品の箸休めに。初めての味と食感でくせになりそう! 梅干も、敷地内で育てた梅でつくった自家製。

食堂では、できるだけ丸ごと食べられるメニューを出しています。大根の皮はキンピラに、ダシをとった昆布は佃煮に。だから生ゴミが少ないんです。1000人分に近い食事をつくっても、毎日生ゴミは家庭用のゴミ袋2つ分くらいなんですよ」

という鎌畑トレーナーの言葉にびっくり。しかも生ゴミは粉砕され、工場で出た漢方の抽出カスとともにコンポストで肥料になり、敷地内の畑に使用されるのだそう。

150610_saishunakan_K.jpgエコへの取り組みをお話してくれた鎌畑トレーナー。

感心しているわたしに「別腹でデザートはいかが?」とうれしいお言葉が。食後にコンポストを見せていただく約束をしつつ、おいしいプリンを堪能しました。社員以外の食堂利用はできませんが、先ほどのブロッコリーの芯を利用したお漬物なども含め、再春館製薬所のレシピは書籍にもなっているそう。家でも真似できる、絶品料理がたくさん掲載されています。

hiltop_shugou_atari.jpg左上・右下 翌日のカレーの下ごしらえで出た野菜くずはスープの具材に! 調理を担当するのは地元のお母さん社員たち。/右上 たまごの自然な甘みが絶品のプリン。/左下 敷地内の畑で採れたみずみずしいキャベツ。食堂で出た生ゴミを肥料に育ち、再び食堂に!という究極のリサイクル。

敷地内を探検!さらなる秘密にびっくり

眺めのよい食堂から外に出ると、改めて東京ドーム6個分だという敷地の広さに驚かされます。美しい芝生は、敷地を開墾した際に、当時の社員たちが自ら植えたものなのだそう。

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今でも社員が時折、花壇の世話や掃除を全員で行うなど、随所に「自然との共生」の精神が見受けられる

そして、山側の斜面や建物の一部には、無数の太陽光パネルが輝いていました。これは壮観です。

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「太陽の畑」と呼ばれる、敷地外も合わせて総計3万枚以上の太陽光パネルは、8MWもの電力を生み出す。

「再春館製薬所は、人間も自然の一部だという漢方の考え方から、自然の力を人の力に活かし、たくさんの自然の恵みをいただきながら商いをしています。自然の恩恵をいただいているわたしたちが自然に負担をかけてはならない――。そんな思いで、2001年から太陽光パネルの取り組みを始めたんです」

と鎌畑トレーナー。今では本社敷地内の年間使用量100%分の電力をつくり出せるようになったというのですから脱帽です。

距離があるためカートで連れていってもらったコンポストは、見上げるほどの大きさでした。男性社員が交代で生ゴミを運び、肥料にしているのだそう。

自然に生かされているのだから、自然を守ることにも真剣でありたい。そんな純粋な気持ちを、これほどの規模で実践している会社があるなんて......。ふしぎな感動をおぼえた工場見学は、こうして終了したのでした。

工場でつめていたのは、愛情

帰宅して、早速使ってみた「ドモホルンリンクル」の「保湿液」。2回にわけて肌になじませ、やさしくたたきこんでいきます。なじませていくうちに、頬が手のひらにピタッと吸いつくほどうるおってモチモチになる感触が、やみつきになりそうです。

150610_saishunkan_M.jpgドモホルンリンクルの「保湿液」。工場見学を終えたあとは、この1本にたくさんの人たちの思いやりがつまっていると感じるように。

漢方の知恵にならってつくられた「ドモホルンリンクル」は、人が本来持っている力を、より引き出すというコンセプト。年齢、環境、季節などにも左右されることのない、ゆらぎにくい肌を目指します。この手応えは、きっと自然の力強さと恩恵が凝縮されているからこそ生まれるものなのでしょう。

工場見学を終えて感じたのは、あの広い丘の上のあちこちに、やさしさがあふれていたということ。清潔な工場で、一つひとつていねいに詰められていたのは、人と地球への「愛情」だったのかもしれません。

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再春館製薬所

撮影/中山実華 取材・文/田邉愛理