1. Home
  2. STYLE
  3. 女性の声から生まれた。ありそうでなかった、あの大ヒット商品の秘話

女性の声から生まれた。ありそうでなかった、あの大ヒット商品の秘話

女性の声から生まれた。ありそうでなかった、あの大ヒット商品の秘話

声に出すのを少しためらってしまうこと。それは、恥ずかしいからかもしれないし、相手から「とるに足らないこと」だと思われそうだからかもしれない。

女性には誰しも、胸の奥にひっかかる、小さいけれど無視できない気持ちがあったりします。それをていねいに、すくいとった商品がありました。

女性の声から生まれたヒット商品

ケガの傷あと。傷自体が治っても、あとが残ると憂鬱な気持ちになります。「できれば人に見られたくない」。そうして女性たちは、長い間、傷あとをこっそり隠してきました

ひざの傷あとを隠すためにミニスカートをあきらめたり、虫刺されのあとを隠すために夏場でも黒いタイツを履いたりして、着たい服をあきらめることもある。女性にとっては大きな問題なんです。

その気持ちって、男性には伝わりにくい。着たい服をガマンしてでも傷あとを隠したい、という気持ちになかなか共感できないと思うんです。

だから、「傷あとを目立たなくする」薬を開発していると聞いて、大きな可能性を感じました。

そう話すのは、小林製薬株式会社アットノン」マーケティング担当の亀井枝里子さん。社内でアットノンが開発されていると聞いて、「欲しかったのはこんな薬だ!」と感じたと言います。

学生時代からテニスを続けてきた亀井さん。練習中に転んでケガをしてもすぐに治った高校生の頃に比べて、20歳を過ぎたころから、ケガの治りが遅くなったり、傷あとが残りやすくなったことを実感していました。「傷あとを目立たなくしたい」。これは亀井さんにとっても身近なテーマでした。

傷あとを目立たなくして、好きな服を好きなように楽しみたい。そんな何気ない「声」から生まれたのが、「アットノンなんです。

傷を治療するのではなく、傷あとをケアする。まったく新しい考えかたでしたが、自身もターゲット世代の女性として、この薬の完成を心待ちにしたそうです。

暮らしに寄りそうためのこだわり

20150601_atnon_2.jpg傷あとをケアするのはもちろんですが、「アットノン」は使いやすさでも女性の気持ちをすくいあげました。亀井さんが話してくれたのが、「なぜジェルタイプだったのか」ということ。

傷あとが気になるのは薄着になる夏。患部に塗ったときにすぐに乾かないと、服が皮ふに貼り付いて不快になるのでは?と考えて、ジェルタイプになりました。すぐに浸透して皮ふの表面はサラッとするので、使いやすい!と好評です。

発売されると、薄着の季節も好きなファッションを楽しみたい、と考える多くの女性たちの心をつかむことに。着実にファンを増やし、10万個売れればヒット商品といわれる業界のなかで、発売以来、毎年100万本を売り上げる大ヒット商品となりました。

「長い目で付き合ってほしい」

「アットノン」を使う上でまずお願いしたいことが、「長い目で付き合ってほしい」ということ。

皮ふにじっくり作用していくので、数日で劇的に変化するものではありません。すぐに効果が実感できなくても、継続的に使っていただきたいんです。

「アットノン」に含まれる「ヘパリン類似物質」という有効成分は、かたくなった皮ふをやわらかくし血流を改善することで、皮ふの新陳代謝を促進。傷あとを目立たなくするはたらきがあります。肌が生まれ変わる28日の周期にそって、継続して使うのがおすすめだそう。

1か月は長い、と感じるかもしれませんが、いったん目立たなくなった傷あとは、薬の使用をやめたからといって再び濃くなることはありません。できれば1本使い切るくらいまで、ゆっくりと長い目でお付き合いいただけたら、と思います。

できてから1~2年たってしまった傷あとにも使える「アットノン」。焦らずに、じっくりと結果を待ちたいですね。

これがあるから大丈夫と思えるものに

20150601_atnon_3.jpg第2類医薬品アットノン。効果・効能:きず・やけどのあとの皮ふのしこり・つっぱり(顔面を除く)、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症。現在はジェルタイプだけでなく、しっとりとした使用感のクリームタイプもある。

傷の治療で病院に行くことがあっても、傷あとの治療で病院に行く人は、そう多くないはずです。でも、傷あとが原因で気分が落ち込んだり、好きな服をあきらめているとしたら、それは解決したいこと。

傷ができてしまったら、まずはしっかり治療に専念していただきたい。そして、もしも傷あとが残ってしまって気になるときには「アットノン』があるから大丈夫」と思ってもらえるような薬にしていきたいです。

病院に行くほどのことではないけれど......」という悩みをカバーして、日々の生活を充実させるお手伝いをするのが、こういった薬局で気軽に購入できる薬にできることだと思っています。

「アットノン」には、わたしたちの背中をやさしく押してくれるメッセージが込められていました。

亀井枝里子さん

2007年小林製薬株式会社入社。研究職として、医薬品の開発に携わったのち、2010年にマーケティング部に異動。主に女性の医薬品にかかわり、2015年4月より現職に。

アットノン

(商品撮影/中山実華、取材・文/ミヤモトヒロミ)

woman's legs, summer chill via Shutterstock

ミヤモトヒロミ

  • facebook
  • twitter
  • hatena

    Ranking

    1. 肉をたっぷり食べなくても、ビタミンB12が摂れる植物性の食材9つ

    2. がんの4つのステージ(病期)を正しく知ろう

    3. 女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント

    4. 【10月の満月】癒しのセルフケアで満たされるとき

    5. 便秘の人は死亡率が高い? 便秘薬の選び方と6つのポイント

    6. 二日酔いの治し方5つ。飲み過ぎた次の日に効果的な食べ物は?

    7. 毎日3.7リットル水を飲むガロン・ウォーター・チャレンジについて、栄養士の見解

    8. ダイエットを成功させる食事法って? 脳神経外科医が教えます

    9. 貧血のとき、意外なNG食品ってなに?

    10. 季節変わりにやってくる顔のかゆみトラブル、皮膚科医に聞いた原因と対策法は?

    1. 女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント

    2. 些細なことも気に留めて。医師が教える「卵巣がん」になりやすい条件7つ

    3. がん細胞は甘いもの好き? 「糖質」は、がん増殖のためのエネルギー源

    4. がんの4つのステージ(病期)を正しく知ろう

    5. どこか悪いのかも。喜んでいられない、生理がいつもより軽い理由

    6. 二日酔いの治し方5つ。飲み過ぎた次の日に効果的な食べ物は?

    7. ダイエット中におすすめのネタは? 太らないお寿司の食べ方

    8. 貧血のとき、意外なNG食品ってなに?

    9. がんになりやすくなる8つの要素と、自分でできる改善策

    10. 怒りをぶつけてはダメ。人生を豊かにするための、正しい怒り方

    1. やっぱりバナナはすごい! 科学が裏付けた健康パワー10

    2. 女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント

    3. 水嫌いの私が、30日間毎日3.7リットルの水を飲んでみてわかったこと

    4. 貧血のとき、意外なNG食品ってなに?

    5. 季節変わりにやってくる顔のかゆみトラブル、皮膚科医に聞いた原因と対策法は?

    6. 朝ごはん、お風呂を大事にする! 自律神経の名医がすすめる「健康の極意」とは

    7. 些細なことも気に留めて。医師が教える「卵巣がん」になりやすい条件7つ

    8. あなたの身近にいるかも?「反社会性パーソナリティー障害」の性格特性13

    9. がん細胞は甘いもの好き? 「糖質」は、がん増殖のためのエネルギー源

    10. 食べるだけで3kg減? アーモンド、驚きのダイエット効果6つ

    女性の声から生まれた。ありそうでなかった、あの大ヒット商品の秘話

    FBからも最新情報をお届けします。