20150502_vege_51.jpgマクロビオティックなどの料理本を見ていると「地粉」という言葉が出てくると思います。

地粉、とは地元でとれた小麦粉のことで、つまり「国産の小麦粉」です。日本で作られてきた小麦粉は「うどん粉」であったため、中力粉であることが多いようです(ちなみに、薄力粉、中力粉、強力粉の違いは、含まれるタンパク質の量のちがいです)。中力粉は、薄力粉としても強力粉としても使えるので、どれか1つ買うのであれば中力粉がおすすめ。中力粉を使ってつくるうどんは、小麦のおいしさをしみじみと感じられますし、どっしりとしたケーキを焼くときなどには中力粉が向いていたりもします。

私が常備しているのは、お菓子や天ぷらなどに使う薄力粉、パン用の強力粉、そして最も出番の多い石臼引きの全粒粉です。いろいろ試した結果、今はこの3種類に落ち着いています。どれもすべて地粉、つまり国産のものです。

国産の物を選ぶのは、以前の記事でお話ししたような地元のものを食べたいという思いだけでなく、ポストハーベスト(収穫後の農産物に使用する殺菌剤、防カビ剤)が気になるというのもあります。外国からの輸入農産物には、輸出までの貯蔵や輸送時のカビ防止などのために殺菌剤や防カビ剤などの薬剤を使うことが多々あるのです。スーパーマーケットで、レモンやオレンジなどの柑橘系果物のポップに「防カビ剤 OPP、TBZ、2,4-D」といった表示がある場合がありますが、これはポストハーベストの表示です。よく考えてみれば、遠い場所で取れた農作物が、鮮度を失わずに日本に届くのは不思議なことです。

確かに輸入食品ならではの味わいもあると思います。でも、私は自分のために作って自分で食べるので、安心を優先したいという思いがあります。また、フードマイレージの観点からも、できるだけ自分が住んでいるところから近いものを選びたいと思っています。このフードマイレージについては、またの機会に。

今日食べたもの:ふわふわパンケーキ

我が家でパンケーキといえば、石臼引きの全粒粉で作る素朴な味わいのパンケーキ。でも、半年に1回くらい、ふわふわのパンケーキが食べたくなることがあります。そんなときにつくるメニューです。

絹ごし豆腐豆乳を泡立て器かブレンダーで滑らかにし、バニラエクストラクトを少々。小麦粉ベーキングパウダーを合わせてざっとまぜておいたものに加えて混ぜます。薄くをひいて熱したフライパンに生地を流し、蓋をして弱火で焼きます。途中で裏返してふんわりふくらんで色づくまで焼いてできあがり。メープルシロップをかけていただきました。

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