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北欧には古くから『ユール』と呼ばれる冬至のお祭りがありました。冬至は、一年で一番昼の時間が短くなる時。つまり、これから日の光が徐々に増えていく時期でもあります。そんな太陽の光を称えるお祭りが『ユール』なのです。そのお祭りが、ヨーロッパのクリスマスと混じり合い、いまでは北欧のクリスマスをユールというようになりました。

伝統のクリスマスビュッフェ「ユールボード」

ユールには、ユールボードという伝統のある特別な料理があります。一般的なクリスマスでは七面鳥の料理がイメージされますが、ユールボードではビュッフェ形式の料理が作られます。

代表的なものとして「ユールフィンカ」という豚肉のロースト、干したタラの漬物「ルートフィスク」、ニシンの酢漬け、アンチョビグラタン、ジンジャークッキーや、暖かいワイン・クロッグなど。集まったみんなで肉、野菜、魚、穀物など大地や海からの恵みをわかちあうことができる料理となっています。

そんなユールボードの食事の〆となるデザートは、スウェーデンのサンタクロース・トムテの大好物ミルク粥(Risgrynsgröt)。シナモンと砂糖、そしてバターで甘くなめらかな舌触りが特徴です。

このミルク粥をつくる鍋に1粒のアーモンドをいれておき、そのアーモンドがお皿に入っていたひとは結婚するという言い伝えもある、おみくじ的な楽しみ方ができる料理です。

 ミルク粥のレシピ

<材料>

水 2カップ
塩 小さじ 1/2
バター 大さじ1

米(短粒米などのパールライスまたはアルボリオ米など) 1カップ

牛乳 4と1/3カップ
シナモンスティック
砂糖 大さじ1

 

<作り方>

1. お湯の中に、塩、バター、シナモンスティックを入れる。

2. 米を追加し、蓋をして10分間弱火で煮る。

3. ミルクを追加し、沸騰させる。その後弱火にして、蓋をして約30分間煮る。

4. できあがるまでかき混ぜないでください。途中で味見をしながら砂糖を追加して、完成!

(「the culinary review」より引用)

クリスマスという家族や大切な人たちが集まる機会に、ユールボードでいつもとは趣の違うパーティーを楽しんでみるのも面白そうです。

the culinary review,ニキズキッチン]

rice pudding via Shutterstock

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