20140922_vital_1.jpg森の中を歩くと、なぜが不思議なほどにリラックスすることがあります。歩き方がスローになり、木や花に目を向けることが楽しく、気持ちもこころなしか穏やかになるよう。芳香剤などに「森の香り」があるように、やはり人間と木には何かしら深い関係があるように思えてなりません。

Vitalによると、木が人間に癒しと元気を与えてくれることは、学術的にも証明されているのだそうです。

3つのグループのストレスレベルを測定

フィンランドのタンペレ大学、精神学科における実験でのことです。いろんな年齢や性別の人間を混ぜて3つのグループに分けます。一つ目のグループは、ヘルシンキ市内のカフェに行く。二つ目のグループは市内にある公園の芝の上にゆっくりと横になる。3つ目のグループは森へ行くというもの。

どのグループの人たちにも姿勢の指定はなく、好きなように歩いたり、立ったり座ったり、おしゃべりしながら歩いたりすることができました。決められたことは、できるだけ短時間に自分がリラックスして、元気がでてくるような姿勢や動作を、いつもどおりにしてください、ということだけ。

カレビ・コーペラ教授(Prof. Kalevi Korpela)によって行われたこの実験では、この後に唾液を採取。ストレスホルモンの量がどのように変化し、またそれぞれのグループにおける違いがあるのかを検査したのです。

その結果、森に行ったグループは、すべてのグループ内の人間においてストレスホルモンが大きく下がっており、リラックス効果が高かったことがわかりました(公園の芝に横たわるグループはその次にリラックス効果が高いことが判明)。

木の住まいで暮らすということ

木と人間の癒しの関係は、これだけではありません。記事では、イギリスのエクスター大学の調査で、街に緑が多ければ多いほど、そこに住む市民の精神状態が安定・強化され、その住民が緑の少ない地域に引っ越すと、精神が不安定になることを述べています。

木と人間の関係はこれ以上にもっと何かがあるかもしれません。日本人の性格が穏やかで優しいのは、もしかしたら木の住まいの役割が非常に大きいのかもしれない、とも思うのです。木の住まいが精神を作り、精神がまた木の住まいを作る。我々が知る以上に、木というものは、そして森という存在はものすごいパワーを秘めているのかもしれません。

[Vital]

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