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フェアトレードのコーヒーを食料品店で見かけることが増えました。フェアトレードは、ここ日本でも一般的になりつつありますが、いま欧米で注目され、広まりつつあるのがダイレクトトレードです。

フェアトレードとダイレクトトレードの違い

おいしいコーヒーで人気のカリフォルニアのコーヒー会社「Bird Rock Coffee Roasters(バード・ロック・コーヒー・ロースターズ)」は、ダイレクトトレードという仕組みをつかって、最高品質のコーヒーを仕入れています。

オーナーのチャック・パットン氏によると、ダイレクトトレードは、コーヒー生産者の生活を改善する力があるというのです。

パットン氏によると、ダイレクトトレードはコーヒーの販売社が中間業者を通さず生産者と直接取引を行うので、生産者の利益が増加します。また、生産者は販売者から品質に関して直接フィードバックを得ることができるので、品質の管理・向上にもつながるのだそう。 

Tree Hugger」によると、フェアトレードは労働者が組合をつくって取引をおこない、個人的な取引は許可されていません。そのため、生産者の得る利益はダイレクトトレードより少ないことも。

生産者を直接支援できる

バード・ロック社は、シングルオリジンのコーヒー豆のみを取りあつかっているので、生産状態によって仕入先が変わります。最高品質のコーヒーだけを提供するには、生産者との協力関係が必要なのです。

ダイレクトトレードは、コーヒーの供給先を確保するための最も簡単な方法ではないけれど、最もエシカルな方法だと思います

と、パットン氏。生産者を直接援助することで、サステイナブルな農業も可能になるのです。

同社のサイトでは、ダイレクトトレードに関するビデオも見ることができます。ふだん当たりまえのように飲んでいるコーヒーが、こんなに手間暇かけて作られているとはびっくり!

おいしいコーヒーを提供するために、たくさんの人たちが協力している姿が印象的でした。ダイレクトトレードは、人々のつながりという「輪」によって支えられているのです。

[Tree Hugger, Bird Rock Coffee Roasters]

coffee beans image via shutterstock

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