「臭いものほど美味しい」といいますが、香りや風味にクセがある食材ほど料理にパンチを効かせるポイントになるのかもしれません。

南インドの定番スープ、サンバルの味つけに欠かせないスパイス「ヒーング」もそのひとつ。英語ではアサフェティダ、日本語では阿魏(あぎ)とよばれており、茎からとれる樹脂がスパイスや生薬として使われています。このヒーングは、ニンニクやドリアンのような独特の臭いがするため、「悪魔の糞」と例えられたこともあるのだとか。ちなみに、現在は臭いをおさえるために小麦粉などをくわえて売られていることが多いそうです。

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加熱するとタマネギのような風味に変わるヒーングは、インド料理だけでなく和食や中華にも使えます。ポイントは入れすぎないこと! 耳かき1杯程度で野菜や豆類の旨味をひきだしてくれます。また生薬としても使われ、消化をたすける効果もあります。豆類、穀類はおなかにガスがたまりやすいため、調理するときにヒーングを少しだけ使うと効果的です。

またヒーングは、第一次世界大戦中に感染者6億人、死者4,000万人をだしたインフルエンザの特効薬としても使われたのだとか。2009年に台湾の高雄医学大学の調査で、ヒーングがH1N1型インフルエンザ・ウィルスへの効果があることが判明したそうです。

マルチに活躍する絶品スパイス、ヒーング。日本でも通販で入手可能ですが、保管時に容器のフタをしっかり閉めることをお忘れなく......。

[Wikipedia,livescience