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精製された砂糖が老化の原因に

穏やかな気分をたもつ、という視点で選ぶ調味料について、一番重要なのが「砂糖」です。

砂糖の摂取によって、体内の血糖値が急激に上下することは皆さんご存知かと思います。それだけでなく、ブドウ糖の分解時に体内のカルシウムやビタミンB1が消費されることで、精神が不安定になったり、集中力が落ちたり、体がだるくなったりします。

血糖値が急激な上下を繰り返すと「常に甘いものが食べたくして仕方がない」という中毒的な症状が起こりやすくなります。その結果、細胞膜が傷つき、老化物質が生まれることに。精神の安定のためだけでなく、ダイエットやアンチエイジングのためにも、そんな状況は避けたいものです。

とはいえ、砂糖を全くとらない食生活というのは現実的ではありません。どのような砂糖を選んだらよいか、また、バランスをとる食べ合わせの工夫をお伝えします。

穏やかな気分をたもつ砂糖の種類

体に良いとされる蜂蜜やきび砂糖は「ミネラルが豊富」という点が特徴ですが、お料理につかうという点では、奄美大島のサトウキビを煮詰めた「素炊糖(すだき糖)」がおすすめです。黒糖にくらべてクセがなく柔らかな甘味で、色も強くないのでお料理の味に影響がありません。さらさらしていて使い勝手もよいです。わたしはこのお砂糖を愛用しています。

また、体質改善などで糖質制限をしている方には、「羅漢果」がおすすめ。羅漢果は、ウリ科の多年生草本で砂糖の約300倍の甘さがあります。甘味成分は食物繊維の種類であるため、血糖値を上昇させず、吸収されるカロリーはほぼゼロと考えてよいようです。

ミネラル豊富と間違えられやすいものに「三温糖」があります。三温糖は、グラニュー糖や上白糖をしぼった残りの糟を煮詰める過程でカラメル色がついたもの。ミネラルが豊富な訳ではありません。ご注意ください。

甘いものを摂るタイミング

急激に血糖値を上昇させないために、砂糖の選び方だけでなく、砂糖を摂るタイミングも気をつけたいもの。酢の物など血糖値の上昇を押さえる「酢」を含む食品を摂り、ウーロン茶やプーアール茶、水溶性の食物繊維を摂取すると効果があります。

栄養素のバランスを取る為に、ブドウ糖の吸収時に失われるカルシウム(干しえびやチーズ、ひじきなど)やビタミンB1(豚肉やうなぎなど)を多く含むなどを一緒に摂る事をおすすめします。

また、私たちが寝ている間には、体の細胞を修復する成長ホルモンが分泌されています。そのホルモンが効果的に分泌される条件として、血糖値が低い状態にあること(60ml/dl以下)が必須です。寝る前に甘いものを食べると太るので控える、という以外にも、就寝前のスィーツはアンチエイジング的にもNGということですね。スィーツを食べるなら、軽いランチの後がタイミング的によいでしょう。

sugar image via Shutterstock

(寺脇加恵)

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