猛暑日続きで、もうすでに夏バテ気味という方に、室内で涼やかに楽しめる和文化「落語映画」のおすすめ3作品をご紹介します。


スクリーンで観る高座。
シネマ落語&ドキュメンタリー「映画 立川談志

20130712_rakugo_1.jpg2011年11月に他界した稀代の天才落語家・立川談志(敬称略)の遺した珠玉の名作を、故人の一周忌にあわせて映画化した作品。

「伝統を現代へ」の精神を後世に伝えるべく、落語初心者にも、わかりやすく落語の真髄・その魅力が伝わる内容です。演目は、「やかん」と「芝浜」。

ナレーションは俳優の柄本明氏。未公開のドキュメンタリー映像の他、立川談志の落語哲学にも迫る一作。





寄席の空気をそのままに。映画館落語「かもめ亭

20130712_rakugo_2.jpg落語ファンはもちろん、これまで寄席に足を運んだことのない方たちにももっと気軽に寄席を楽しんでもらいたい」という、林家たい平の思いが実現した作品。タイトル「かもめ亭」の由来は、文化放送が2007年から毎月1回定期開催する落語会「浜松町かもめ亭」。

撮りおろしの落語2席と色物をメインに、本番前の噺家の表情や舞台裏での掛け合いなど、普段は見ることができない寄席の裏側もドキュメンタリータッチに垣間見ることができる立体的な内容です。

シリーズものとして、現在第二弾まで公開されています。第1弾の出演者は三遊亭小遊三、桂歌丸、第二弾の出演者は三遊亭円楽、春風亭昇太、翁家和助小花。全体のナビゲーターを務めるのは林家たい平。新進気鋭の若手落語家から人気実力共にそろったベテラン落語家まで当代きっての人気落語家たちが勢揃いの一作。


落語協会が前面バックアップ。
全て寄席で撮影された作品「落語物語

20130712_rakugo_3.jpg監督は初代林家三平門下の林家しん平落語協会の全面バックアップ、東京に残る4軒の寄席(上野鈴本演芸場、新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場)の協力により、楽屋も含め全寄席での撮影が行われた貴重な一作。 着物、小道具、お囃子に至るまで全てが本物。寄席の高座や楽屋風景、芸人同士のやりとりや独特な師弟関係なども忠実に再現された作品。

また、柳家権太楼をはじめ、柳家喬太郎、春風亭小朝、隅田川馬石など、総勢40名を超える現役人気落語家が総出演という贅沢なキャスト。 臨場感あふれる落語の世界を身近に体感し、落語初心者も気軽にドラマ感覚で楽しめる一作。

映画館の大スクリーンで、家のテレビでリラックスして。落語好きはもちろん、落語初心者にも気軽に体感できる、新しい落語の楽しみ方。蒸し暑い日本の夏も、落語映画を見てカラッとした笑いとともに気持ちよく過ごせそうですね!

(神森真理子)