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固い殻をくるりとむくと、瑞々しい白い果肉がツルッと顔を出すライチ(茘枝・レイシ)。タイや台湾、インドなど広くアジアで食されている南国フルーツで、ちょうど今がオンシーズン。日本では冷凍ライチが多く流通していますが、九州や沖縄でも国産のライチが生産されています。

フルーツの女王とも呼ばれるライチは、中国唐代の楊貴妃が愛したことでも有名です。世界三大美女とも讃えられる楊貴妃は、南方の産地から長安の都まで数百キロもの距離を、早馬に乗せてライチを運ばせたのだそう。

カラダを温めるともいわれるライチ

楊貴妃をそこまでさせるほどに魅了したライチですが、実はライチには美人になる要素がたくさん含まれているのです。ライチは女性に必須なビタミンといわれる葉酸を豊富に含む優秀食材。貧血防止に役立つほか、妊活中の女性にもメリットがあるそうです。

また、ふつうフルーツは、食べると体が冷えやすくなりますが、中医学の世界ではライチは血を補い、体を温める性質があるといわれています。女性にはつらい冷えや貧血をライチで解消しやすくなるのはうれしい話でしょう。

食べ過ぎはNG! のぼせや風邪の要因に

楊貴妃を目指して私たちもせっせとライチを食べたいけれど、「ライチは1日5粒まで」という言葉もあるので気をつけて。1日5粒とはいわずとも、ライチをたくさん食べ過ぎると体に熱がこもりやすくなり、のぼせや風邪の原因にもつながります。

ちなみに、ライチと塩は相性バツグン。スイカのように天然塩を少し振っても美味ですよ。ライチが市場に出回る時期は短いので、美しくなりたい人はこの時期、果物屋さんを要チェックです。

[果物ナビ]

photo by Thinkstock/Getty Images

(さとう葉)

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