20130528curry_1.jpg
近年、日本でも健康や不殺生の観点から菜食を志す人(ベジタリアン、以下ベジ)が増えてきましたね。野菜だけを使った献立でも、マクロビオティックから精進料理、インド料理に中華素食……と、工夫をすればさまざまなベジ料理を口にすることができます。

しかし、これまで一つだけ、多くの人たちが口にしていた不満。それは、「日本のカレーが食べたいのに、動物性エキスが含まれていて食べることができない」ということ。いくら具材を肉抜き・野菜だけにしたところで、ルーの中に動物性の成分が含まれていては利用することができません。

ならば、スパイスを一から組み合わせてインドカレーを作ればいいじゃないと言われてしまいそうですが、日本のカレーってやっぱり独特なテイストで、時々無性に食べたくなるんですよね。

そんな折、海外のスーパーでこんな素晴らしいものを発見しました。ベジタリアン対応の「S&Bゴールデンカレー」です。

牛・豚・鶏由来成分は無配合!

日本のベジ人口はまだ少数派ですが、海外にはインドや台湾などベジタリアン人口が多い国があります。そのような国を対象にしてリリースされたのが、こちらのゴールデンカレー。

原材料を見てみると、小麦粉、食用油脂(パーム油、なたね油)食塩、砂糖、カレー粉、香辛料、カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、酸味料、(その他大豆由来原材料を含む)。牛・豚・鶏に由来する成分は含まれておらず、卵やバターも不使用です。また、通常版のゴールデンカレーに含まれるたん白加水分解物(ポーク)の記載もありません。

動物性エキスなしでも、コクはある!

20130527curry_01.jpg肝心の味はというと、動物性エキス無しだとコクが足りなさそうと思いきや、深みもしっかり。昔懐かしいカレーに似たトロミがあります。

カロリーは一皿(20g)で、
・日本版のノンベジ仕様(辛口)が105kcal
・海外輸出版のベジ仕様(辛口)が108kcal
とだいたい同じくらい。

残念ながら現在は日本国内で発売されていないのですが、いくつかのネットショップで海外輸出用菜食ゴールデンカレーを取り扱っています。海外でも、台湾やベジタリアン人口の多い国ではスーパーで普通に売られていますので、旅行に行くお友達にお願いするのもアリでしょう。

菜食を志すとなかなか人と料理をシェアしづらく、寂しい思いをしてしまいがちですが、みんなと一緒に同じ鍋のカレーを食べられるのはかなり嬉しいもの。日本でも発売される日がくるといいですね。

[S&B ゴールデンカレー ベジタリアン,Green’s Vegetarian]

photo by Thinkstock/Getty Images

(さとう葉)

Ranking

RELATED ARTICLES