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おいしい料理を手際よく作る女性料理家って、やっぱり憧れてしまいます。料理のプロである彼女たちにとって「おいしい」とはどういうことなのでしょう。

「おいしいもの」というと、手のこんだものを思い描きがちですが、自分がこれまで口にしたおいしい料理を振り返ってみると、意外とシンプルなものが多いことに気付きます。そして、料理家である彼女たちの言葉を聞くと「シンプルな料理=おいしい」が間違っていなかったことがわかります。

「おいしい」はシンプル

有元葉子さん
「シンプルにおいしいものの中に、何かひとつ手を加えることによって、とてもおいしい……ということが成立するのだと思う」

高山なおみさん
「素材っておいしいものだから、作りすぎない(手を加えすぎない)こと。素材の性格をよく知ること」

たなかれいこさん
「手間ヒマかけずに、まじめに作らなくてもおいしいものは作れる(そのための良い素材)。おいしいものは細胞レベルで体が喜ぶ、のどが開く」

確かに驚くほど簡単だけれど、おいしい一品ってあります。こうしたメニューは、素材そのものが良いもので、その素材をよく知っているからこそ編み出せると言えるでしょう。

さらに、「おいしいヒミツ」の大事なポイントがもう1点。

自分が感じる「おいしい」が正解

長尾智子さん
「(おいしいは)あなたしだい。誰も運んではこない。誰かがおいしくしてくれるってことではない」

米沢(細川)亜衣さん
「(おいしいは)スーッと自分の中に入ってくるもの。違和感のないもの。だけど、つい鼻息が荒くなるようなもの。興奮しちゃうような、そういうもの」

おいしいって感じるものだから、きっと人の数だけのおいしいがあるはず。料理そのもののおいしさはもちろんだけれど、いつ、どんな場所で、どんな人と食べるのかも、おいしいの重要な要素!

人気の女性料理家5人の「おいしいヒミツ」に、思わず納得です。

photo by Thinkstock/Getty Images

(おりはらやすこ)

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