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じつは女の子のお祝いだった!「端午の節句」の意外なトリビア

じつは女の子のお祝いだった!「端午の節句」の意外なトリビア

20130504topshop_4.jpg5月5日は、「端午の節句」。男の子のすこやかな成長を祝う国民の祝日「こどもの日」として慣れ親しんできたものの、「端午の節句」について、そのいわれや歴史など、知らないことが意外と多いのではないでしょうか?今回は、そんな「端午の節句のいろは」をご紹介します!発祥は薬草で邪気や悪霊を祓う古代中国の習慣5月5日の端午の節句の発祥は、薬草で邪気や悪霊を祓うという、古代中国の習慣。これに日本古来の習俗などが加わり、病気や災厄をはらい、男の子の成長を願う行事として一般化しました。「端午」の「端」とは「はじまり」を、「午」は「うまの日」を意味します。つまり「5月の初めの午の日」のことを指し、もともとは必ずしも5月5日ではなかったようです。それが、奇数の重なりを節目として祝う陰陽道の影響や、「午」と「5」の音が同じことから、やがて「端午の節句」は5月5日に定着したといわれています。五月人形や兜を飾るのはなぜ?奈良時代には、「端午の節句」は五節句の1つとして、邪気を祓い延命を祈願する宮中の節句行事でした。平安時代には、清少納言が枕草子の中でも「端午の節句」の様子が描かれています。それが、鎌倉・室町の武家文化のもと、男児の誕生に際し、その子の身を守り無事に成長するという願いを込めて鎧・兜・五月人形などを飾るようになりました。その後、江戸時代に一般化し、五節句の一つとして盛んに行われるようになりました。邪気を避け、厄をはらう上で菖蒲の葉や根を使うことから、別名「菖蒲の節句」とも呼ばれますが、菖蒲が尚武・勝負に通じることから、男の子の節句として定着しました。鯉のぼりの「鯉」は出世魚の象徴!鎌倉時代、武士階級の台頭とあいまって、男子の健やかな成長を祈るお祝いの日として、端午の節句は勇壮さが増していきました。江戸時代の中頃になると、庶民は幟を立てられなかったので、かわりに鯉のぼりをあげるようになります。中国の故事「鯉変じて龍となる」という中国の故事にちなんで、鯉は出世魚とされ、「鯉のぼり」が作られて、子どもの立身出世の象徴として、飾られるようになったのだそうです。20130504_otoko_1.jpg鯉のぼりの上で揺れる五色(青・赤・黄・白・黒)の吹流しの色にも意味があります。五行の摂理からそれぞれ「木・火・金・水・土」を表しており、邪気を祓う強い霊力をもち、鯉とともに、その家の幼い子供を守り続ける存在です。粽(ちまき)や柏餅を食べるのはなぜ? 端午の節句が一般化した江戸時代には、江戸城へ各地の大名が登城し端午の御祝儀があり、民間の家々では細かく刻んだ菖蒲を入れたお酒を飲み、粽や柏餅が作られていました。 は古くから男性的でおめでたい樹とされ、神事に使われていました。新芽が出ない限り古い葉が落ちないそうで、家系・後継者が絶えない=子孫繁栄につ通じる縁起の良い木として考えられているそうです。粽に使われる菖蒲は、災厄を退け、悪霊を祓う強い霊力が備わっており、子供の生命力を強くするといわれています。こうしたことから、「柏」「ちまき」が、男の子の節句である「端午の節句」に用いられるようになりました。じつは「端午の節句」は女の子のための節句だった!五節句のうち、「上巳」も「端午」も、男女関係なく「厄祓い」「子供の成長を願う節句」でした。それが、江戸時代からは上巳が女の子の節句、端午が男の子の節句となったのですが、じつはもともと5月1~5日は「女児節」といわれ、女の子を着飾らせてお祝いをする日でした。5月は田植えの月で、昔は若い女性がするもの。田植えは神聖な行事なので、これにちなみ、女性は菖蒲や蓬で屋根を葺いた小屋に前夜からこもって過ごし、菖蒲酒をのんで穢れを祓い、神聖な存在になったのだそう。「端午の節句」が祝日になったのは江戸時代から鎌倉時代には、武士の力が強くなると、武士は菖蒲を「尚武=武芸を尊ぶ」とかけ、盛んに端午の節句を祝うようになりました。 ただ、この頃は、今のような祝日ではなく、江戸時代から今のような祝日になりました。江戸幕府が5月5日を重要な式日の日とし、五節句のひとつに定めたことから、男の子が強く逞しく成長して立身出世することを願う行事として定着。当時、将軍に男の子が生まれると、玄関前に馬印(うましるし)や幟(のぼり)を立てて祝いました。これらの風習がやがて裕福な庶民へとひろがっていったのです。 現在では、「こどもの日」は、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」として、男女の別なく祝われるようになりました。「端午の節句」はこうして時代とともに変化してきました。この時期は、各地で五月人形、鯉のぼり、端午の節句の室礼を楽しめますね! 気になっているのは、東京都墨田区の有形文化財「立花大正民家園 旧小山家住宅」にて開催中の五月人形展。大正6年に建てられた同家で実際に飾られてきた、「神武天皇」や「金太郎」などの人形計17点が展示されており、5月7日までの開催(入場無料)! 連休中に足をのばしてみようと思います。みなも良い連休、良い端午の節句を。
[五月人形展]展示期間:4月19日(金曜日)〜5月7日(火曜日)12:30〜16:30会場:墨田区立花六丁目13番地17号入場料:無料お問合せ:すみだ郷土文化資料館 TEL 03-5619-7034
大きな地図で見るphoto by Thinkstock/Getty Images(神森真理子)

神森真理子

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