
暦の上では春を迎えたとは言え、まだまだ寒い日が続いていることと思います。ニューヨークでも、今年は例年以上に寒い日が多く、最高気温が氷点下という日も珍しくありません。さて、この時期の
ニューヨークの風物詩といえば、「
コート・ドライブ(Coat Drive)」。これは、
「着なくなったコートを、困っている人々に寄付しよう」というボランティア活動のこと。ニューヨークでは、昨年10月末に起きたハリケーン・サンディの影響で、特に、今シーズンはさかんに行われているようです。

目印は「コートを着てふるえている自由の女神像」(画像右)。そう、自由の女神だって、この時期は寒いはずですよね(笑)。
ウェブサイトをチェックすると「どこでコートを寄付できるか」「どこでコートをもらうことができるか」が一覧されています。自分でボランティア活動として「コート・ドライブ」をオーガナイズすることもできるのです。
ニューヨークでもらい手のつかなかったコートは、開発途上国などに送られます。コートを寄付できる場所で一番多いのは警察署。24時間いつでも寄付できますので、「バーゲンで買い物した帰りに古いコートを寄付する」......など、気軽に利用できて便利です。こうやってリサイクルできれば地球環境にもやさしいですし、困っている人は助かるし、心も体も温まるステキな試みだと思います。不要なものや使わないものを手放してできたスペースに、新しい幸せが入ってくると言いますよね。不要なもの・使わないものを単に捨てるのではなく、こういった活動を利用すると、楽しみが何倍にもなりそうです!
photo by Thinkstock/Getty Imagestext by太田あや(Aya Ota)
BIO ARTS NYC, INC.代表ニューヨーク在住。米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルス・コーチ。コロンビア大ティーチャーズ・カレッジで統合栄養学のサーティフィケートを取得。ニューヨーク大学大学院のメディア・コミュニケーション分野で修士課程修了。メディア・IT業界での豊富な経験と、食・健康に関する専門知識を組み合わせ、教育・情報発信事業やコンサルティング事業を展開。ライター&リサーチャーとして食・健康・環境などを専門に執筆実績も多数。ホリスティック・ヘルス・コーチ資格取得講座>>