
安全なお野菜を食べたい! と思っていても、世に流通する野菜の多くが品種改良を施した
F1種というもの。人為的な改良が施されずに、昔から受け継がれてきた自家採種・古来種の野菜は、
とっても滋味深く、活力に満ち溢れています。しかし、アクが強かったり、形がまちまちで流通しにくいことから、昔ながらの野菜は敬遠され、生産者も減る一方に。そんな本物の種から作った野菜の販売を、有機野菜の専門家である高橋一也さんが復活させました。さらに、高橋さんプロデュースによる、
本当の野菜の味に出会える古来種野菜の八百屋さん「
OrganDo+W」が、
来春までの期間限定で下北沢にオープンしています。古来種野菜の販売だけでなく「種+食+農」にフォーカスした研究所として、ワークショップや勉強会も定期的に開催。


高橋さん
(右写真)は、レストランキハチのコック、(株)ナチュラルハウスの取締役を経て、現在は
warmerwarmer代表として、日本の有機野菜界を変えるべく活動中。消費者の食への意識を高めて欲しいと、アメリカのスローフード活動家アリス・ウォータースさんの取り組みを学ぶ勉強会を開いたり、有機野菜や古来種生産者のネットワーク構築も積極的に取り組んでいます。「命ある種から作った野菜を食べれば、いつか食べたことがあるような懐かしい美味しさに、心も体も喜ぶはずです」と高橋さん。
ランチタイムには古来種野菜を使ったセットメニューもあり。本当のお野菜の味を思い出したい方は、ぜひ「
OrganDo+W」に足を運んでみて。
[OrganDo+W]場所:東京都世田谷区代沢4-44-2(元GAIA食堂)オープン:火〜土曜 12:00-15:00くらいまで(日月休)※詳細は公式サイトでご確認ください電話:03-3411-7205
text by さとう葉―――――――――――――――――――――――――――――――――――
フリージャーナリスト・エディター。東京の美大で修士号取得後、大学講師やコンテンツ・プランニングの仕事に携わった後、08年インドへ。art & spiritualを核に、ハイエンドからサブカルまで幅広い領域を横断的に執筆。12年台湾にも拠点開設。趣味はヨガと太極拳。天文にも造詣が深く、共著書に『皆既日食ハンターズガイド』(INFASパブリケーションズ)等がある。