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過食や肥満は正常な証拠!? ストレスに負けない“健幸脳”のススメ!

過食や肥満は正常な証拠!? ストレスに負けない“健幸脳”のススメ!

仕事のプレッシャーや対人関係、将来のことを考えると不安を感じる……。そんな悩みを抱え、ストレスがたまっているお疲れモードの働く女性に向けて、目からウロコのストレス解消法をご紹介。お話を伺ったのは、『病気が治る「脳」の健康法』の著者でもあり、日本初となる「健康外来サロン」を開設した横倉恒雄先生。「ストレスに打ち勝つには、脳を健康にするのが一番!」と語る先生に、ストレスに負けない脳の秘密について教えていただきました。脳とストレスの関係は?「私たちは、ストレスすべてを“五感”でキャッチします。その後、脳の中枢にある「間脳」に入る経路と、「大脳新皮質」に入る経路の2つに分かれます。ストレスが間脳に入った場合は、自律神経系統の交感神経が緊張します。するとカラダが、血管収縮、血圧上昇、動機や心拍数上昇といった反応を示します。この他に、肺の気管支が拡張して呼吸が浅くなる、緊急時に必要のない腸の運動の抑制などの症状がみられます。そのため、最初はストレスによって食欲が落ちたと感じることがあります。これがストレスに対する“警告反応期”です」
ストレスと脳
ストレスによる過食は悪いことじゃない!警告反応が起こると、それに呼応して起きるのが「防衛反応」。防衛反応は、副交感神経が、ストレスに抵抗し、緊張を解こうとするもの。カラダの中では次のような反応が起きるといいます。「副交感神経の働きは、血管拡張、血圧低下、動悸抑制、肺の気管支が収縮、呼吸がゆっくりになり深呼吸のようになる、胃が収縮して腸蠕動を促進、食欲が出る副交感神経はカラダをリラックスさせる働きをすると言われますが、休む、眠る、食べるといった行動で、疲れたカラダにエネルギーを補充しようとします。だから、ストレスでついつい食べ過ぎてしまうのは、カラダを元気な状態に回復させようとしている証拠。決して悪いことじゃありません。このように、交感神経とまったく逆のことが起こるのが“抵抗期”です」ストレス解消より、感じ方に意識を向けよう!警告反応期も抵抗期も脳が起こす、ごく当たり前の反応です。ストレスが小さいうちは、交感神経が緊張しても副交感神経が働くから、カラダが自然とリフレッシュできるように反応します。この状態を横倉先生は“元気プログラム”と名付け、こうした脳の状態を“健幸脳”と呼んでいます。ところがストレスが大きすぎたり、長期化してくると、交感神経が緊張し続けた状態で、副交感神経が追いついていけなくなってしまう。この緊張状態が長く続く状態を“疲弊プログラム”、そしてその時の脳の状態を“疲弊脳”と呼んでいます。「ストレスが小さければ私たちはすぐに元気になれるけど、大きく感じてしまうと“疲弊期”に入ります。実は、ストレスそのものが問題ではなく、どう感じるかが問題なんです。同じストレスでも“快”に感じると、元気になれます。“不快”に感じれば、疲弊プログラムに入ってしまう。ここの差なんです。例えば女性の場合だと、ストレスが強すぎて生理が止まったりするでしょう? これも脳の防衛反応。ストレスを強く感じる状態の女性が妊娠して負担が大きくなりすぎないように、脳がコントロールしているからなんです。だから、薬で無理やり治す前に、まずはストレスに目を向けるべきなんです。今はみんなストレスを解消しよう、癒そうと必死にがんばっているけれど、人生はストレスの連続ですから、まずはストレスの感じ方に意識を向けてみることをオススメします」
ストレスと脳
ストレスを“快”に感じるるためには?では、ストレスの感じ方を左右するのは何なのか。何かコツがあるのでしょうか?「脳に余裕があるかどうかがカギになります。余裕があれば、少しばかりストレスがあっても気にならない。でも余裕がないと、すぐにキレてしまったりする。ストレスに負けてしまっているんですね。この余裕を邪魔するのが“理性”です。たとえば食事の場合、カラダに良い悪いなど理性で判断して味覚で感じない。雨の予報に備えて傘を持つのもそう。昔は、雲行きを見て天気を判断し、雨が降ったら雨宿りしていた。そんな普段の生活から余裕をもって、五感を使うことで、脳は勝手に人を元気にしてくれます。その証拠に、太った野生動物はいないですよね。本能の赴くままに行動すれば、脳は正確なままだから必要以上に食べたりしてしまうことはないんです」過食や肥満はカラダが正常な証拠!?肥満の原因は食べすぎ、運動不足と思いがちですが、ここにも脳が関係しているとしたら、何よりも先に脳を正す必要がありそうです。食事制限をして体重を落とそうとした場合、脳はどのように反応しますか?「食事制限をして腹八分しか食べないと、間脳は飢餓状態だと判断して、生きるために食べた物の栄養を全て吸収しようとします。だからカロリー制限をしてもなかなか痩せないんです。元気な人が腹八分にするのは問題ありませんが、ストレスのある人がやるのは最悪なんです……。みんな八分のほうしか見てないけれど、後の二分はストレスなんだから。過食や肥満も脳の防衛反応で悪いことじゃありません。脳さえ健康になれば、過食や肥満も自然に解消し、健康になりますよ」脳とストレスはこんなに深く関わっているのですね。では、横倉先生のいう、ストレスに負けない「健幸脳」になるためにはどうしたらいいのでしょう?★次のページでは、働く女性でもカンタンにできる実践方法をご紹介!
横倉恒雄先生医学博士。東京都済生会中央病院にて日本初の「健康外来」を開設。聖路加国際病院・日野原重明理事長に師事。現在、横倉クリニック院長として、心身のさまざまな問題を抱える患者に「快食療法」「五感療法」を中心としたアドバイスを行い、肥満解消、糖尿病、コレステロール値の好転はじめ、女性特有の悩みや慢性疲労の解決などに効果をあげている。著書に『病気が治る「脳」の健康法』などがある。
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