トータルな健康を実現するインドの伝承医学 アーユルヴェーダ
「アーユルヴェーダとは、アーユルス=生命・寿命+ヴェーダ=科学を意味するインド発祥の伝統医学ですが、漢方同様、自然治癒力を高め、西洋医学では“病気と診断されない不調”にも働きかけることができます」
と、マハリシ南青山プライムクリニックの臼井先生。
臼井先生ご自身、幼い頃から体の不調に悩まされ、それが医師となるきっかけになったそうですが、西洋医学の限界を感じ、アーユルヴェーダを学び始めたそうです。
「とはいっても西洋医学には優れた点も多く、マハリシ・アーユルヴェーダでは西洋医学の考えを無視することなく、現代物理や精神科学的な検証も加え、より科学的なアプローチによって、高い健康を実現します」
現在WHO(世界保健機関)でもアーユルヴェーダは病気予防の医学として正式に奨励されていますが、いつでも元気できれいな女性であるためにも有効であるといえるでしょう。
「アーユルヴェーダには、完全な健康を示す定義があり、それをもとにハーブを服用したり、アビヤンガやシロダーラといったトリートメントなどを行いますが、実は、生活指導もかなり細かく行うのが特徴です」
完全な健康とは、
1. ドーシャ(人の生理機能を司る3つの力)のバランスが取れている。
2. 正しい食欲(アグニ)がある。
3. 排泄(マラ)が正常である。
4. 組織(ダートゥ)が適切に機能している。
5. 意識と心と五感が至福に溢れている。
ことを示し、ドーシャと呼ばれる整理機能は、“動き・変換・構造”の3つを示します。
ヴァータは体のあらゆる動き(運搬・連絡・収縮・排泄・吸収)を制御。
ピッタは変換(代謝・消化・分析)を制御。
そしてカバは構造(同化・蓄積・保存・凝集)を制御すると考えられ、人はこのいずれかのバランス状態を生まれながらに持ち、それがその人の体質となります。
「実は、ドーシャのバランスは体質で分類されるだけでなく、時間や季節、年齢によっても変化します。そのため、生活指導はとても重要になります。
たとえば、1日では、夜22時から2時はピッタ、2時から6時はヴァータ、6時から10時はカパ、そして朝の10時から14時は再びピッタが優位になります」
よく、美肌のためには夜10時には寝た方がいいといわれるが、それはこの考えがもとに。
そういわれる通り、夜10時からは代謝が促される時間帯なので、眠るのが正解のようです。夜更かしをしたり、遅い時間に食事をしたりすると、消化にエネルギーが使われて代謝がおろそかになっていまいます。
「朝は動きや排泄が促される6時までに起きたほうがすっきりしますし、食事は消化が盛んなお昼に重点を置くのが、バランスを保つのに有効です」
アーユルヴェーダというと、シロダーラなどがまず思い浮かびますが、実は健康的な生活スタイルを教えてくれる医療でもあるようです。
マハリシ南青山 プライムクリニック院長 臼井幸治先生 1972年生まれ。獨協医科大学卒業。富山医科薬科大学、富山和漢診療部に入局後、内科医に。その後、マハリシ・ヴェーダ医療を学び、2000年よりマハリシ立川クリニックの蓮村誠医師に師事。2005年8月より現職。 |