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2007年12月28日

10代ではキョーシ、20代ではジョーシを好きになる女の心理


クリスマスは過ぎたが、年末、年始とまだまだ人恋しい季節、今回は心あたたまる恋の話を……。

もちろんキョーシとは「教師」のことである。mixiには教師ラブ専門コミュも存在し、「先生だけど大好きなの」「卒業したら告白します」という適度にスイートで、適度に切ない恋愛を綴った書き込みが多数見受けられ、盛り上がりをみせている。格差婚ブームなどといわれる昨今においても、かつて物議をかもしたドラマ『高校教師』(TBS系)に代表される、先生大好き!的恋愛スタイルには女性心をくすぐるなにかがあるようだ。

そして、もちろんジョーシとは「上司」のことである。10代で好きだった田中先生が、20代では佐藤課長にかわるということか。これも「教えられ、叱られ、励まされているうちにどうも意識してしまう……」、ということなのだろう。ドジでのろまな亀さんが幸せをつかむ『スチュワーデス物語』(TBS系)パターンともいえる。どうも出てくるドラマが古いなあ。

では、これらを「尊敬恋愛」と名づけてちょっと考えてみたい。もっとも重要な要素は「選ばれる快感」というものではないだろうか。あまたの生徒、部下という無味乾燥なひと括りのなかから、障害を乗り越えて、この自分に手を差し伸べてくれる。というのは多くの女性が憧れる誉(ほまれ)な瞬間にちがいない。ほかの生徒や部下は、勝手にライバルとして舞台に引っ張りあげられて、いい迷惑だろうが、恋する女性とはそういうもんだ。

学校、企業という「公」な場で、恋愛という「私」部分を楽しめるという快感も大きい。そして、尊敬恋愛の場合、たいていどこにホレたのかといえば、それは男性の「知性」だろう。尊敬が深ければ深いほど、「そんな知的な男性から愛を受ける自分」というものの価値がはねあがったように感じられる。わかりやすい男性の魅力といえば、「容姿」「財力」「知性」の3本柱。そのひとつなのだから、とくに向上心のある真面目な女性にとって、知的な男性との恋愛はステータスにもなる。

高いハードルをクリアし、公の場で、知的な男との恋愛を楽しめる。小道具に恵まれた尊敬恋愛スタイルは、現在に残る数少ない劇場型恋愛であるといえる。夢見がちな女性にとっては、魅力的にうつるのだろう。

(TEXT:平瀬菜穂子)


平瀬菜穂子が担当する「こちら文化情報検究所」
http://ocntoday.blogzine.jp/column/

28 12, 2007 | カルチャー |

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