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2007年11月09日

仲間由紀恵の声に萌える男・萎える女


そりゃ文句なく、仲間由紀恵は美人である。「きれいなお姉さんは好きですか?」と問われるまでもない。つややかな黒髪に、男たちはもううっとりである。

が、私はどうも彼女の声を受けつけない。いや、わかっている。あの上品極まりない声がどれだけ男心をくすぐるのかということを。男性諸君、試しに「お帰りなさい。お風呂?お食事?」だの「あなたの風邪は喉から?鼻から?」だの、頭のなかで彼女の声を再生してごらんなさい。ほらほら、顔が崩れてますよ。

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声に癒される

じゃあ、なぜ私が彼女の声にイチャモンをつけるのか、一体なにが私を萎えさせるのか。あれは「美人ぶりたい人」がよく出す声だからである。喉にギュッと力を入れて、やや鼻にかけて発声しているとでも言いましょうか。

喉に詰まる声というと「冬彦さんっ!(語尾ちょっと裏返る)」の賀来千香子を連想するかもしれない。ちっがうんだな。彼女の場合、作為的なニオイがなく、元からナチュラルに喉に詰まっちゃってるのよね。逆に仲間由紀恵は作りこんだ声。しかも、自分の美声を「使いこなしている」自信に満ちあふれ、司会をしていても、話を締めくくる10秒前からカメラをしっかり見据え「●●ではないでしょうか」と無事着地する様は、さながら水音ひとつ立てない、飛び込み競技選手を連想してしまう。

そしてもうひとつ。あの「目を細める」仕草も気になっている。まつげ長く、黒目がちな目をキュ〜っと細めて「清楚・慈愛・優美」を濃厚にただよわせる。

女優なら、っていうか女なら、どんな場面でも自分を演じるものさ。というご意見には真摯に耳を傾けよう。が「喉詰め声」と「目細めの術」は、けっこう稚拙なワザである。私だってできるのである。ところが非美人がやると、一発で「わざとらしい」のレッテルを頂戴する。仲間由紀恵だから許されるのだ。「ちょっとズルいんじゃない」と言いたくもなる。

仲間由紀恵の舞台裏に女性はすんなり気づくものだが、男性は絶対気づかない。それこそ目を細めて喜んでしまう。なもんで、ちょっと舞台裏の幕をめくってみたくて書いちゃいました。いえ、もちろん、「喉詰め声」と「目細めの術」を差し引いたところで、仲間由紀恵が天下無敵の美人であることにまちがいはないのだが。

(TEXT:平瀬菜穂子)


平瀬菜穂子が担当する「こちら文化情報検究所」
http://ocntoday.blogzine.jp/column/

9 11, 2007 | カルチャー |

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