円天は例外だけど…! 地域が活性化できる「地域通貨」って何?
日本銀行から発行されているものをいわゆる“円”と呼んでいるけど、地域限定の「地域通貨」が全国各地にあるって知ってる!? 地域通貨は、日本銀行から発行される日本円とは違ってその価値、形、利用法は地域によってさまざまだ。あ、最近詐欺問題になったL&G社の「円天」もいわゆる地域通貨だけど、「お金が何倍にもなって返ってくる」なんてギャンブル的要素はほかの地域通貨はありません〜。あしからず。
ちなみに地域通貨には大きくわけると4つの種類がある。
・紙幣発行型…円と同じように紙幣を発行する。
・通帳記入型…通貨は使用せず、残高を通帳に記入していく。
・小切手型…使用するときは持ち主が次々と小切手のウラにサインをしていくため、信用性&親近感が持てるようになる。
・タイムダラー型…お年寄りの買い物を手伝うなど、30分仕事をしたら地域通貨をもらえる。
たとえば、東京都新宿区の早稲田・高田馬場地域で流通している「アトム通貨」は、故・手塚治虫の代表作『鉄腕アトム』に由来している。毎年4月から9月までの期間限定で、これによって地域住民や早稲田大学の学生たちなど、人と人とのネットワークの強化を目的としている。アトム通貨プロジェクトの主催イベント(打ち水作戦、駅前の掃除など)に参加したり、アトム通貨の加盟店で飲食や買い物をするときにmy箸、myバッグ、my容器などを利用する、またフェアトレード商品を購入することでアトム通貨(紙幣)がもらえる。ちなみに単位は1馬力で、加盟店では1馬力=1円で使用できる! また、この通貨は「ありがとうの形」というコンセプトもあるため、何か良いことをしてくれた人にプレゼントしてもいい。余談だけど、鉄腕アトムは100万馬力だから、戦闘したら100万円の価値があるのね〜。
地域通貨の最大のメリットはその地域で「お金が循環すること」だ。たとえばシャツを1枚買うとする。地域通貨が使える地元で買えば、割安で手に入るので商店街を利用する。全国各地では大型ショッピングモールやチェーン店に押され、商店街が廃れていっているが、これによってどんどん地元の商店街でお金が循環し、商店街全体が活性化できるというわけだ。特にタイムダラー型は、モノや金銭の交換ではなく仕事の報酬として受け取るため、世代をこえた地域のコミュニケーション力が期待できるとか。共働きの若い家族が、今までは挨拶もしなかった3軒先のおばあちゃんに、安心して子守りをお願いできるようになり、その代わりとしてスーパーに買い物へ連れていってあげるなど、お互いの得意技を生かしたwin-winの関係ができるようになった、という報告も。う〜ん、心が温まりますなあ。
日本国内には34の市町村で実施されている(通貨は地域によってさまざま)が、世界では歴史も古くイギリス、オーストラリア、アメリカをはじめ、カナダ、フランス、ドイツなどで実施されている。しばらく幸せボケしてた日本も、格差社会なんて言葉が出てきている。だけど、こういう時代だからこそ、人と争うのではなくて団結したり、助け合ったりしなければいけないんじゃないかと思う。地域通貨は、市町村という規模でなくて、家庭でもできる。お皿洗いをしてくれた子どもにお礼としてチョコを1つあげる、な〜んて。北風が染みる今日この頃、こんな話は心が温まるよねえ!
(TEXT:パンチ広沢)







































