夏の新ドラマ『牛に願いを Love&Farm』の優等生ぶり
この夏、もっともさわやかなドラマといえば『牛に願いをLove&Farm』(関西テレビ・フジテレビ系)だろうか。北海道に実習にやってきた男女8名の農大生が、牛と触れ合い、自然のなかで生活しながら、成長していくというストーリー。筋書きを書いているだけですでに恥ずかしいが、そのくらい優等生的エコドラマである。

「グループ実習系ドラマ」は、すでにひとつのジャンルとして確立された感がある。定番だと医学部、たまに司法修習あたりか。手をとって励まし合い、たまに取っ組み合いのケンカをし、恋愛ザタが勃発し、とネタには事欠かない。オトボケ役、ひねくれ者だけど根はいい奴役、エリートだけど心に傷を持つ役など、かならず混入されるべきキャラクターがもれなく入っているあたりも手堅い。ちなみにオトボケはオリエンタルラジオの中田敦彦、不良っぽいけど役は香里奈、エリートだけど役は小出恵介が担当している。
さて、酪農家のもとで実習を重ねる学生たちに降り注ぐエピソードは、牛の出産や、乳しぼり、干し草運びなど、ハイジのごとき大自然シーン。美しいたくましさがただよっている。また、せっかくつくった牛乳も需要が減り捨てなければならない現状、後継者問題など、酪農家たちが直面している問題も盛り込まれている。
最近では、国内でも国外でも食品に関する問題が相次ぎ、自分の口に入れるものがいったい、どんなとっから来たんだ!? というのが非常に気になる。生産地に関心を持ち、生産者の思いを知るひとつのきっかけになりそうなドラマである。さすが優等生。
(TEXT:平瀬菜穂子)
平瀬菜穂子が担当する「こちら文化情報検究所」
http://ocntoday.blogzine.jp/column/
牛に願いを Love&Farm
http://www.ktv.co.jp/ushi/







































