国土の3分の1以上が国立公園、または自然保護区であるニュージーランドは、「The youngest country on earth」といわれ、人類がたどり着いた歴史のもっとも若い国。この国に生息する原生種の動植物の多くは、何万年にも渡りほかの国では見ることのできない独自な進化を遂げてきました。しかし約千年前に人間が入植してからは、そのパラダイスにも異変が起こり、原生林は伐採され鳥達の多くは絶滅してしまったそう。
ニュージーランド人は環境保護意識が高いといわれています。そこにはマオリの人々が守り続けてきたキーワード「今ある自然環境を守り、子孫に受け継ぐ」という意味の“KAITIAKITANGA(カイティアキタンガ)”が根づいています。マオリ文化では人間と土地と自然界とは密接につながり、昔からこの地にあり続ける森には、神様が宿っていると考えられており、日本の自然崇拝にも通ずるところも。ニュージーランドを訪れたら、元気をもらいに、あるいは癒しを求めて、ぜひ森を歩いてみてください。きっといままでにない体験ができるはずです。
●冬でも緑を楽しめる国
ニュージーランドは、これから寒くなる季節ですが、雪が降るのは山の上だけで、それ以外の場所は一年中豊かな緑が茂っています。ウォーキングやトレッキング、森の中での「巨木との出会い」を体験してみてはいかがでしょう。
北島の北部、ワイポウアの森にはカウリの巨木、推定樹齢1,200年、樹高約51mというタネ・マフタ(森の神様を意味するマオリ語)や、樹齢2,000年のテ・マツア・ナヘレ(森の父という意味)などがあります。この圧倒的な存在感は、ここを訪れる人を魅了してやみません。また、この森ではナイトツアーを体験できます。猛獣や蛇などはいないので安心して歩くことができ、まるで神々に見守られているような、穏やかな気持ちになれるはずです。
●海に山に豊かな食の宝庫
ニュージーランドは食材の宝庫。近海モノのシーフード、カキの種類も豊富です。肉類では低コレステロールなラム肉や、やわらかい赤身の鹿肉などがおすすめ。
その土地で取れたものをその土地で売るという、地産地消のファーマーズ・マーケットが各地にあり、日本でいう朝市の感覚で、地元の人との交流も楽しめます。オークランドから1時間ほど北にある、マタカナはスローフード宣言をしている街で、週末にはファーマーズ・マーケットも開催されています。
また、ニュージーランド国内にはワイナリーが460軒以上あり、ワインの名産地としても有名です。ワイナリーをめぐるツアーもあるので、各地のワインを飲み比べてみるのもおすすめです。
writing:松田朝子(女性の旅研究会)




