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子どもの頃に感じた心地よさの記憶を大切にして生きること
子どもの頃に、“心地よい”と感じた記憶は、潜在的に残っていて、その後さまざまな経験を経て大人になっても、その時と同じような環境に身を置くと、その“心地よさ”の記憶が蘇るといいます。
一時はマンハッタンで暮らし、大手アパレルメーカー『J.CREW』の国際部で、多忙の日々を過ごしていたテッサ・ワッセルさんは、現在そんな心地よさを存分に実感している一人です。
「出身は、緑豊かなカリフォルニア。故郷は大好きだけど、私がどうしても関わりたかったファッション業界で仕事をするには、地元では無理があるので、それがきっかけでNYに引っ越しました」
“やりたい仕事をしている”という充実感はありながらも、目覚まし時計のベルで無理やり起き、あわただしく満員電車に飛び乗る毎日になんとなく疲れてきた頃、ブルックリンへの引っ越しをきっかけに、彼女に転機が訪れます。
「マンハッタンの家賃が高すぎたのが引っ越しの理由だけど、ここに来てみたら、緑いっぱいの街並みやフレンドリーなご近所さんなどが、初めての場所なのになぜか懐かしく感じたんです」
転居先の街が大好きな故郷の環境に似ていたことが、心の中で眠っていた本当に好きなものを呼び覚まし、やがて彼女は会社を退職。念願のセレクトショップ『Brooklyn Collective Artisan』をオープンしました。
「ここに暮らし始めたら、不思議と子供の頃から大好きだったことをいろいろ思い出してきたの。私は、ファッションに関わるすべてのことが好き!自分でデザインをしたり、私の好きなデザイナーのアイテムをそろえたり。そしてそんな写真を撮ったり絵を描いたりする、アーティストの作品に囲まれたくなったんです」
こうしてオープンした念願の自分のお店を究極のリラクゼーション・スペースという彼女は、「これからも、子供の頃に大好きだった物や感覚を大切にして、それを磨いていきたいと思うの」と無邪気に笑います。



