トップ > ライフスタイル > 島の自然と天然素材の料理、そして人情が、二人の心を解きほぐしていく(2)
2008.04.17
  • はてなブックマークに登録
  • del.icio.usに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • newsingにピックアップ
  • livedoor
  • ニフティクリップに登録

ライフスタイル

島の自然と天然素材の料理、そして人情が、二人の心を解きほぐしていく(2)

ホテル自慢のあしたば料理と本格焼酎バーで、プロポーズ


夜の10時近くになって、やっと雄治が八丈ビューホテルへ到着した。
夕食の時間はとっくに過ぎていたが、コンシェルジュの心遣いであしたば料理と海の幸のコース料理が部屋に運ばれた。
「ごめんね」と謝る雄治。
「いいのよ」。
美穂はコンシェルジュの笑顔とあしたば会席、そして八丈島が一望できる展望大浴場でくつろいだせいか、大らかで気分が良かった。
でも雄治は美穂の機嫌が良ければますます「悪かったよ、いろいろ」と言い訳をしようとするが、過ぎたお喋りも逆効果かもしれないと、口をつぐんだりもする。
美穂は雄治の気持ちが手に取るようにわかり、微笑んだ。
「ご飯を食べたら、地下の焼酎バーへ行きましょうよ」
雄治は大の焼酎好きだった。
雄治は八丈ビューホテルへ到着して初めて笑顔を見せた。

「本格焼酎バー・スマイル」は、和のモダンなインテリアで、カウンターには焼酎が入っている甕(かめ)がずらりと並んでいた。
伊豆七島の焼酎やカクテルメニューが豊富で、焼酎好きの雄治は、黄八丈三年古酒(八丈島)や磯娘三年古酒(八丈島)、磯むすめ五年古酒(八丈島)などのメニューに感動していた。
雄治は八丈島の古酒を、私はキラキラアロエリキュールを頼んだ。
二人でお酒を飲むのは久しぶりだった。
美穂は量こそ飲めないが、お酒の席は好きだった。
酒の肴も大好きで、雄治が頼んだ八丈島のくさやも「本当にくさいね」といいながら、雄治と一緒につまんでは「天然はおいしい」と感嘆した。
雄治は仕事のことや会社の事を話しだした。珍しく雄弁だった。
銀座にある商社で男性社員をサポートしている美穂は、今の会社ではなく、他の場所でキャリアを積みたいと思っていたが、転職の機会を逃していた。
では結婚して出産、育児かといえば、心のどこかで相手次第という消極的な姿勢があった。結婚というイメージがあいまいだったことに美穂は気づいた。
今は雄治の仕事を応援しよう、そう思ったときだった。
「美穂、結婚してくれ」
雄治が突然、申し込んだ。
そしてポケットからリングを取り出して、照れくさそうに、美穂に渡した。
それは美穂の誕生石のエメラルドだった。
美穂の左指でリングのグリーンの輝きがバーの照明に照らしだされ、美穂を美しく際立たせていた。

ダイビング、クルージング…雄大な島の夕日に感動する二人

翌日、美穂と雄治は体験ダイビング・シュノーケリングにチャレンジ。
八丈島の海中はとても綺麗で、ひょこひょこと通り過ぎる小さな魚たちのダンシング・スイミングに心が和んだ。
その後で八丈小島周遊クルージング。八丈島の北西に浮かぶ八丈小島へ出発して、無人島へ。途中で水面より飛び出すトビウオに、はしゃぐ美穂。
二人きりの楽しい休日が終わりに近づいたときに、海に沈む大きな夕日が、目の前に――
美穂は昨夜雄治からもらったエンゲージリングをそっと指で包み込みながら、雄治の耳元で囁いた。
「ありがとう、とても嬉しかった。でも私、まだ結婚にイメージが沸かないの。だから私のことも待っていてね」。
雄治は無言で嬉しそうに、美穂をそっと抱きしめた。

(テキスト/夏目かをる)

>>前へ
コンシェルジュの人情にほろり。大展望台浴場でゆったりとくつろぐ

八丈ビューホテル

東京都八丈島八丈町大賀郷4422-1
TEL 04996-2-3221  
公式ホームページ
行き方

空路 羽田空港から八丈島空港(50分)ジェット便。ホテルまで車で5分
海路 東京竹芝桟橋から 底土港(約11時間)。ホテルまで車で15分
宿泊価格

おひとり様6,300円〜(1泊1食付、2名利用時。税・サービス料込)

080818P.G.C.D
080825やずや
080818アレカオ(トライビューティ)
モニターアイテムプレゼントご応募ありがとうございました
「MYLOHAS」は環境問題に取り組んでいます。