スパから部屋へ戻り、二人はベッドに横なって体を伸ばした。
「落ち着つくわね」
ベージュのアジアンカラーを基調にした上質のインテリアに、香織も満足していた。
「仕事が忙しすぎて重雄のことなんかどうでもよくなったの」
と、美沙がぽつり。
勝気な美沙だが、今回まるで投げやりだったのは、忙しすぎた仕事でストレスがたまったからだという。
「重雄は『何もなかった』というだけで、謝りもしないのよ」と美沙。
「何もないなら、許してあげたら?」
「嫌よ。女心を無視している」
美沙がぷりぷりしてきたので、香織は「ディナーの時間よ」
と、美沙をダイニングスペースへ誘った。
オーガニックフードの極み、マクロビオティック
マクロビオティック・ディナーコースは、厳選した素材を利用して、白砂糖、卵、乳製品、動物性食材は一切使わないカラダに優しくヘルシーなコースで、この日は見た目がユニークな“丸ごとにんじんコース”だった。
メニューは生春巻きのピンチョス風(ひえとテンペを使ったピンチョス風の生春巻きのピーナッツ風味ソース添え)、雑穀ミックスと長芋のスープ、大根の九節板風、丸ごとにんじんのロースト・テンペ味噌サンド、フキとひよこ豆の玄米ご飯、カブと桜の花の塩漬け、そしてデザート&コーヒー又は紅茶。
オーガニックワインを飲みながら、二人はオーガニックの極みの品々を、味わった。
「何だか大地からエネルギーをもらっているような気がする」
ここへ来て初めて見せた美沙のにこやかな笑み。
香織は少しほっとした。
オーガニックパワーを一身に受けて、再び恋のラウンドへ
夜――
二人はスパ&トリートメントフロアの炭酸泉水『アクーラ』へ。
身体を包み込む泡のリラックス効果に、美沙も香織もうっとり。
「浄化されるようね」と香織。
「私、ここでパワーをもらったわ。重雄とのことでもう一度向き合ってみようと思うの」
美沙は楽しそうに笑った。
2週間後、美沙から香織にメールが届いた。
「重雄とたっぷり話し合った。彼、私の気持ちを解ってくれて謝ったわ」。
美沙が重雄のお気に入りのジャズバーに誘い二人はそこで話し合ったのだという。
「ルラシュ癒しの杜でパワーをもらったから、仲直りをする気になったの。誘ってくれてありがとう」
美沙のメールの最後に、『ルラシュ癒しの杜』のマーク「R」と一緒に『サンクス!』とあった。
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森林浴で森の精気、カフェでマクロビオティックスイーツ




