森林浴で森の精気、カフェでマクロビオティックスイーツ
「気持ちいいわね〜」
「ほんと!森林浴なんて久しぶり!」
美沙と香織は山梨県の小淵沢町にある『ルラシュ癒しの杜』に到着してからすぐ、八ヶ岳山麓の豊かな森の恵みでいっぱいのウォーキングを体験した。
新緑がまぶしい中で、『森林の精気』を一身に受けて二人はリフレッシュ。
戻ってから、カフェで美沙はベイクドクリーミー豆腐ケーキにオーガニックコーヒー、香織は有機抹茶とあずきのタルトケーキに有機りんごジュースを注文した。
ベイクドクリーミー豆腐ケーキを一口食べる美沙。
「今まで食べたマクロビオティックのケーキって何だったの...これ美味しい」
「ケーキもいいけど、ねえ、美沙、本当に後悔していないの?」
「何のこと」
「重雄さん、どうしているかしら」
「いいのよ、もう終わったことなの」
「そう…」
香織は美沙と重雄のことが気がかりだった。
何せ、三人は高校時代からの友人で重雄の人柄も良く解っていたからだ。
スパ&トリートメントへ
お茶を飲みながらとりとめのない話をしているうちにスパの予約時間となった。スパはラドン温浴、炭酸泉があり、エステティックのトリートメントメニューも豊富なメニューが揃っていた。
二人はお勧めだという“ラドンリラクゼーションコース”を予約していた。ラドン温浴室に入ると思ったほど熱い感じはない。温度湿度計を見ると温度が38℃で湿度が60%のようだ。案内に通りに仰向けに寝てみる。
「気持ちいい。日光浴しているみたい。」
60分程入るようだが、これだったら直ぐに時間が経ってしまいそうだ。
セラピストの話によると、皮膚や呼吸から吸収されたラドンがカラダの免疫力が向上するように働きかけ、有名な玉川温泉や三朝温泉などと同様の効果が期待できるのだそうだ。
ラドン温浴の後のアロマボディートリートメントが最高に気持ち良い。アロマの香りの中で深いリラクゼーションを感じながら心地よい眠りに落ちていた。
セラピストに声を掛けられて目が覚めた。
トリートメントの後に出された、コーディアルを飲む美沙を見ながら、
「それにしても…」
と、香織は美沙と重雄のことがあらためて気になった。
香織と美沙と重雄は高校の頃から仲が良く共に29歳。
香織は短大へ、美沙と重雄は大学へ進学。
美沙は2年前に前の会社の出張で訪れたニューヨークで日本法人の現地支店に務めていた重雄と偶然再開し恋人同士に。
二人は毎日電話をしては「愛している」と情熱的だったが。
東京とニューヨーク間の遠距離恋愛が半年程経ったころから、
遠距離恋愛の上に美沙が仕事を初めて忙しくなりすれ違うことが多く、ギクシャクしていた頃に、偶然、重雄と見知らぬ女性が一緒にホテルのレストランで食事をしているのを見かけたのがきっかけで喧嘩となり、そのまま疎遠になってしまったのだ。
「同僚と打合せを兼ねて食事をしていただけなんだ。君だって打合せで食事をすることくらいあるだろう」
「ホテルのレストランで二人きりで打合せをしたりしないわ」
それから一ヵ月後。
重雄は転勤でニューヨークから東京へ戻ってきたが、
美沙と重雄はそれっきりだった。
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オーガニックフードの極み、マクロビオティック




