ロハメン
契約解除、裏切り……挫折を乗り越えるユニークな考え方とは? 〜ロハメン file.04 アーティスト・GAKU-MC<前編2>〜
子どもの誕生と同時に自然環境へと興味の幅が広がり、それはライフワークである音楽のテーマや方向性にも変化をもたらすこととなる。昨年は、キャンピングカーで全国をまわってキャンドルを灯し、被災地へ想いを馳せるライブイベント「アコースティックキャンドルライブツアー2011希望の灯」を開催した。

訪れる街々でゴミを拾って感じたのは、拾う前と拾った後では、その街への愛着度合いが全く違うということ。拾ったあとは、“地元感・地元愛”がハンパない! そこに暮らしている人たちのことを自然と考えてしまうし、どんな街かが見えてくる。拾えるゴミの量と時間は限られているけど、するのとしないのとでは、全然気持ちが違いますね。
それにね、拾っていると街のおばさんたちが「がんばってるねー」とか「ご苦労さまー」って声をかけてくれるのが嬉しいんですよ。「繋がった!」っていう感じ。九州の会場だったかな? 「手伝ってよ」って軽く声をかけたら、みんな喜んで参加してくれたんです。みんなね、本当は何かやりたいと思っているけれど、なかなかその一歩が出ない。背中を押されるのを待ってるんですよね。だから、これからも積極的に声をかけて一緒にやっていけたらいいなと思ってます。気負わず気楽に、ね。
そう言って自らを「日本で一番、掃除で街を仕上げたラッパー」と称して笑うGAKU-MCさん。しかし、ここまで来る道のりにおいては、多くの挫折も経験したという。

――サッカーのほかに、サーフィンもするそうですね。
サーフィンは“待つ”スポーツなんです。それはもう修行みたい。自然や天候と真正面から向き合って、あらゆることを注意深く観察して波を待つ。不思議なことに、そのリサーチを怠けている人のところには、決していい波はやって来ないんですよ。だから、いい波に乗っている人というのは、敏感に場の空気を読んでいるスゴイ人なんです。
それにね、社会人が波乗りするためには、まず早起きして、仕事や家のこととか、いろんなことをやり繰りして海に行くでしょう。だからその1本の波の意味は大きいんです。僕もサーフィンをはじめてからは、いい波をつかめるように、昔ほど飲みに行かなくなりました。何ていうか……そう! 波のために自分を管理しているような感じ。
趣味を楽しむことで自身のバランスを整え、そうすることで自ずと自然と向き合うようになる。ひいては環境への“気付き”が起こり、行動や心境にも大きな変化が訪れたと語るGAKU-MCさん。
そして今、新たに音楽の世界から執筆へと世界が広がりはじめたという。>>
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