料理家として「食」と密接なライフスタイルを送っている、門倉多仁亜さん。多仁亜さんお気に入りのレストラン「t.y. harbor brewery(ティー・ワイ・ハーバー ブルワリー)」にて、エコなヒントを教えていただきました。
―日ごろ、食にまつわるエコな心がけはどのようなことをしていますか。
「食べる分しか買わない、無駄をしないとか、変わったことは何もせず、ふつうのことだけです。食べることは毎日のことだから、ナチュラルハウスみたいなスーパーが近くにあればいいのですが、毎日行くのは難しいので、近くのスーパーの有機農法のコーナーなどをまずチェックするようにしています」
―食材を買うときには、選ぶポイントがたくさんあるかと思いますが、多仁亜さんがいちばん大切にしている点はどんなところでしょうか。
「なるべく近くでとれたものを買うようにしています。近くのスーパーには、有機のコーナーと地元産コーナーがあるので、とても助かっています。
なるべく国産の旬のものを買うようにしていますね。あとはパッケージのついていないものとか。果物などの下にトレーが敷いてある上にラップがかかっていますよね。ドイツではスーパーでもバラ売りなので考えられないことですね。
日本だと汚いものが売れないですからね。牛乳などもいちばん新しいものを選んで買うでしょう。そうすると手前のものが傷んでいっちゃうでしょ。どうせすぐ使うものだから、私は選ばずに前の方から買っていきます。
今、どの食べ物が安全かは全然わからないので、今日は鶏肉、明日は魚、次の日は豚肉、などリスクを分散して食べています」
―キッチンまわりではどんな工夫をされていますか?
「シンクの掃除はベーキングソーダを使っています。ボールに水を張って食器を入れて洗うとか。小さなことですが、無理すると続かないので、普通にできることをちょこちょこやっています」
―今日も素敵なレストランをご紹介いただきましたが、外食はどんなところですることが多いのでしょうか。
「ここ(ティー・ワイ・ハーバー ブルワリー)はスタッフの方がみんな気持ちよく接してくれるんですよ。みんな好きで働いている、という感じの方が多いのでそれが伝わってきますよね。ここもそうですが、安心できるので、顔が見えるレストランが好きですね。」
―保存食は、旬のもののおいしさを長く味わうためのエコなアイディアのひとつですが、この季節のおすすめの保存食は?
「今朝ちょうど、プルーンをジャムにしました。ドイツでよくジャムをつくるんですが、私も好きな果物が出るとよくつくります。プルーンはもともと甘いので、ほとんどお砂糖は入れずにつくるんです。ほんとうはシナモンとクローブを入れるんですが、シナモンがなかったので、ハッカクとクローブを入れて、弱火で煮て、裏ごしをして、また煮詰めます。
ドイツなどではお砂糖を入れずにつくることが多いので、糖尿病の人でも食べられるジャムとして向こうでは非常にポピュラーなものですよ。煮沸した瓶に入れれば来年まで持ちますよ。
ジャム類ってとてもたいへんなイメージがありますが、自分で食べる分ならもっと気軽につくれるものなんです。
果物は高いといっても、ジャムを買うよりは安いし、自分でつくった方が何が入っているかわかるので安心ですし。
昔の人の知恵ですよね。特にヨーロッパは長い冬の間果物がとれないので、ビタミンなどの栄養を補うために、春から秋にかけて果物を何とか保存しようとしたんでしょうね」

