食に関するいろいろな事件が起き、外食をするときもこれはどこの食材だろう、安心できるものなの?と気になります。
居食屋「和民」で知られるワタミグループでは2002年4月から独自の農場「ワタミファーム」を設立し、農業へ参入しました。
「食べるものは安全なものがいい、それは最初からはっきりわかっていました。だからできるだけ農薬は使わない、化学肥料も土をだめにしていくのだから使いたくない。でも有機栽培の農家はとても少ないのが今の日本です。だったら自分たちで農場を作ってしまおうと考えました」と社長室室長の中川直洋さん。
その後全国8カ所にワタミファームを開き、そこで生産する有機野菜をはじめJAS有機卵、乳製品などが各グループ店舗へと運ばれています。野菜は有機栽培や特別栽培、育てている牛や鶏にも有機飼料や国産飼料を与えています。
自分たちの店で安心できる食材を使えばいいというだけではなく、今の日本の食料事情をみて国内に有機農業を広げたいという思いからもワタミファームは事業を拡大しています。
「この日本の現状はとても心配です。食は大切なもののはず。しかし農業は衰退する一方です。呼びかければ農業をやりたいという若い人たちもたくさんいます。生活への保障があれば人は集まると思います。私たちは民間企業としてこの国の農業を育てようと励んでいます」
「和民」は創業当時から新鮮さ、手づくりへのこだわりをもち、2002年「ワタミ手づくり厨房」という集中仕込みセンターを稼動しました。機械による大量生産ではなく手作業のラインで少量生産することでお店で仕込まれる状態と同じように作られます。その日のうちに温度管理された短時間での配送で各店舗へ運ばれるので保存料なしというのもうれしいことです。
ワタミグループは「ワタミがあってよかった、ありがとう」と言われるグループをめざしています。社会貢献へも全社をあげて深く関わっています。ハンディキャップのある方たちの施設主催バザーでは焼きそばやお好み焼き等を提供、またカンボジアの子どもたちへの継続的な支援も行っています。
さりげなくワタミグループのことを知ってもらおうと各店舗にフリーペーパー「o:kun」(オークン)が置かれています。レジ前に置かれているのでぜひ見てください。オークンはカンボジアの言葉で「ありがとう」の意味。「ワタミ、ありがとう」と言われる所以がわかる冊子です。
取材・文:環境ライター・鞍作トリ




