H.I.S.はみんながよく知る、よく利用する旅行代理店。でも、優れたエコツーリズムデスクがあることを知っている人は少ないかもしれません。このエコツーリズムデスクは、環境の意識の高まりを受け、それに対応するツアーを提供するために、新宿本店の9Fにある専門デスクの1つとして2002年にオープン。最初はコンセプトを作るためにミーティングを重ね「自然の中で楽しむ」をモットーに5つのポイントを決めました。それは、旅行を通しての学習、環境保全への積極的な貢献、専門ガイドの同行、地元社会への利益還元、観光による自然へのダメージを最小限に抑えることです。エコツーリズムデスクでは、これらのポイントをもとに担当者自らが作ったエコツアーを案内しています。
ツアーの行き先は、全世界です。海外のツアーで特に人気なのは、マレーシア・ボルネオ島のスカウ村ツアー。ここは世界でも有名なエコツアーのメッカで、野生動物の生息地をジャングルクルーズで見て回ったり、森の中のエコロッジに宿泊したり、オランウータンリハビリセンターに行ったりと、とても楽しそうな内容です。時期により料金は変わりますが、6日間の予定で、航空券も含む料金が1人14万円代〜25万円代。H.I.S.のノウハウで料金を押さえてあるのも大きな魅力です。エコツーリズムデスクチーフの木村友響さんによると「誰でも参加できるように、敷居の高くないツアーを作っている」とのことで、参加者は20代後半から30代の女性、ハネムーンとして行くカップル、ボルネオ島が大好きなリタイア後の夫婦など多種多様だそうです。
エコツアーと聞くと、大自然を満喫するツアーのイメージが強いですが、H.I.S.のエコツアーでは、最近ではこれに加えて文化的な要素や現地の人とのふれあいも入れています。その理由は、現地の人と出会い、仲良くなると、その人たちの自然に即した生活を守っていきたいと思うようになるからのだそう。その一例として面白いのは、ケニアのツアー。密猟など様々な原因で引き取られてきた、象の孤児院に行き、希望すれば50ドルで象の里親になることができ、メールでその象の状況が常に教えてもらえるのだとか。帰国後もケニアとつながっていられるのです。他にはタイの山でエコツアーをおこないながら生活している山岳民族の村でホームステイするプログラムもあるとのことです。
また、日本のエコツアーは、世界遺産の島、屋久島のみなのですが、こちらも大人気。「私たちは現地のガイドも全員知っており、屋久島を案内してもらいました。この経験からお客様を間違いなくもてなし、自然の大切さをちゃんと伝えてもらえるので安心してお客さんを送り出せます」(木村さん)とのことです。こんな素敵なラインナップが揃っているH.I.S.のエコツーリズムデスクは、直接訪問または電話でしっかり要望に応えてくれるそうなので、自然や人と触れあう旅を求めるときは、まず連絡してみては?
取材・文:阿久津美穂(Slow Media Works代表)


