海外へ素早くわたしたちを運んでくれる飛行機。でも飛行機はかなりの燃料を使うことやいま話題の二酸化炭素を排出してしまうというのも気になるところです。航空業界が排出しているCO2は全世界のCO2排出量の約2%といわれています。(IPCC、世界気象機関発表)
このような背景のもと、香港をベースに各国への旅を提供しているキャセイパシフィック航空ではカーボンオフセット(排出するCO2をなんらかの形で相殺すること)のプログラムを取り入れたサービスを提供しています。
「Fly Greener」と呼ばれるこのプログラムは、もともとは従業員によるCSR活動のひとつでした。出張時などで利用した飛行機から出されるCO2をオフセットするものです。もちろん強制ではなくボランティアベースで社員が参加、過去1年間で1360万円ほどの寄付が集まりました。
昨年12月からは乗客もこのカーボンオフセットに参加できるようになりました。キャッシュによる参加のほかにマイレージポイントでオフセット清算も可能です。
この資金は中国・上海の風力発電に投資されています。中国の江南地区には日本や台湾出資の企業も多く、そこから排出されるCO2も相当なものだとか。それらのCO2を地上でオフセットすることも意識した活動なのです。
このような取り組みのほか、若い世代に環境、自然の尊さを実体験から感じてもらおうと「インターナショナル・ウィルダネス・エクスペリアンス」も開催しています。
南アフリカのウィルダネス国立公園にちなんだこのプログラムでは南アフリカ、アジア各国に住む16〜18歳の生徒を公募、選ばれた約40名の子どもたちが南アフリカのキャンプを7日間体験します。
大自然に親しみ、野生動物の観察など楽しい経験の中で環境問題に対する意識を高め、またお互いの国の文化や伝統を発表するなどの交流も持たれます。参加した子どもたちからは
「広い視野をもつことができ、世界観も広がった」
「他国の友達と議論することで世界の中での自分や自分の国を意識することができた」
などの感想が寄せられています。
選考には英作文の提出などがありますが渡航費用の負担はなし。めったにできない貴重な経験を得るチャンスです。
これからの地球の未来はこうした若い世代にかかっているといっても過言ではありません。残念ながら今年の募集は締め切りましたが、来年以降も開催予定とのことなので、もしお近くに該当する学生さんがいるなら声をかけてみてはいかがでしょう。
取材・文 鞍作トリ




