みなさん、夏休みの旅の計画は立て始めましたか?今回は、旅のスタイルをちょっとエコに変えてみよう、という提案です。
そもそもエコな旅ってどんなものか、ちゃんと理解しよう、ということで今回はNPO法人日本エコツーリズム協会に行って、いろいろ話を聞いてきました。
まず、エコツーリズムとは?「エコツーリズムとは、その地域の文化や自然の素晴しさと出会う旅のことです。今までは旅と言えば観光客と旅行会社が主役でしたが、エコツーリズムでは研究者、行政、地域住民も主役に加わります」(広報・海津ゆりえさん)。
そんなエコツーリズムの概念を組みこんだエコツアーの内容は、実に多彩。海外なら、例えば南太平洋のパプアニューギニアの海で環境にやさしい乗り物カヤックに乗るツアー(写真)、エコロッジに滞在しながらマレーシアの熱帯雨林を訪ねるツアーなどがあります。日本では生活と自然が深く結びついている地域が多いので、文化的な内容も重視しており、北海道の湿原をトレッキングして同時に守る活動も体験するツアー、京都を自転車で回るツアー、里山で地元の食事と散策を楽しむツアー、地元の人から伝統的なお菓子作りを学びながら自然に寄り添う暮らしぶりを教わるツアーなど、実に多彩です。
エコツーリズムという言葉は、お金を払えば何をしてもよいとばかりに、キャンプをしてもゴミをそのままにして帰るような旅人が多かった1970年代後半「このままでは自然を保全しないとせっかくの自然が崩れ、観光が成り立たなくなる」という危機感を強くもった中南米を旅する旅人が「自分たちは環境に影響を与えないエコツアーをする」と行動し始めたのがきっかけだと言われています。80年代に普及し国際会議などでも頻繁に話し合われました。日本では90年代から本格的に広まり、今ではエコツーリズム推進法という法律ができているほど。
日本旅行業協会の1999年のアンケート調査によると、エコツアーを体験した約1000人のうち、「またエコツアーに行きたい」と思う人の割合は85%だったとか。そこまで惹きつける魅力とは?「活字や映像で知っていただけだった地域の美しさ、美味しさ、知恵などを知ることができること、地域の人と出会い交流できること(ただ見て帰るのと大違い!)が大きな魅力です。それに、体験することで『この地域を、自然を守りたい』と自然に思うようになりますよ」(海津さん)
確かに、百聞は一見にしかず。美しい自然や素晴しい出会いがあってこそ、自然を大切にしたい、守りたいという気持ちが生まれてきますよね。そこで、今回はそんなエコツーリズムに関わる企業を紹介します。エコな高級旅館やエコツアーを企画・運営している星野リゾート、バスやホテル、遊園地などで様々なエコ対策をしている富士急行、旅行代理店H.I.S.のエコツーリズムデスク、エコツアーの旅行会社の老舗リボーン、旅に役立つウエアを展開しているノースフェイス、カーボンオフセットに取り組むキャセイパシフィック航空という豪華ラインアップ。読んだらきっと「ああ、旅したい」と思ってしまうはず。
さらに、今回紹介している企業の他にも、エコツアーについては、エコツアー総覧や日本エコツーリズム協会がおこなっている月いちフォーラムやエコツーカフェなどのイベントでも紹介しています。今年の夏はぜひ「エコ」をテーマに、旅の計画を立ててみてください!


