食の大切さを唱え続けている株式会社ナチュラルハウス(本社・東京)。1980年代の創業当時から安全な食べ物、生活雑貨などを取り扱ってきました。
農林水産省が平成11年に改正JAS法を施行、それを受けて翌年の平成12年に有機JASマークが有機農産物や有機加工品に貼られるようになりました。有機農産物とは種まき、または植え付け前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使わない田畑で栽培された農作物、また遺伝子組み換え技術を使わない作物を指します。有機加工品においては化学的に合成された食品添加物や薬剤の使用を極力抑えることなどが条件とされています。
しかし、このような規定ができる前から化学肥料や農薬に頼らずに作物や加工品をつくってきた人たちもいるのです。それら本物のオーガニック=リアルオーガニックを行ってきた生産者を守りたい、そのために消費者であるお客さんにも生産者のことを知って欲しい、とナチュラルハウスは考えます。啓蒙活動の一環として生産地への産地交流ツアー企画や、またウェブ上では作り手の声がレポートとして詳しく紹介されています。実際に現場を見てもらうことで、生産者の努力を理解してもらおうという工夫です。
ナチュラルハウスで扱っている生産物は、産地、栽培方法が明確であること、主原料に遺伝子組み換え原料を使わない、有機原料や国産品を優先して使う、日本の伝統製法である天然醸造や長期熟成でつくられたものを扱うなど、これらを満たしている商品が並びます。
東京・青山店は直営店の中でも大きな店舗のひとつで、品ぞろいはかなりのもの。生鮮食品をはじめ雑貨やお総菜などが所狭しと並んでいます。店内のあちらこちらには商品ジャンルごとにフライヤーが置かれています。「米の話」「油の話」などが簡単にさらりと書かれていて日本の食の現状が早わかりできます。おすすめの商品や生産者の情報も記載されているちょっとした読み物なのです。
同社では食品以外にコスメにも重点を置いています。天然由来成分を主原料とした化粧品類の扱いを優先しているのです。
食も化粧品も毎日のことだからこそ、安心できるものを利用したい、その声に応えようと日夜取り組みを続けています。
取材・文:鞍作トリ